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2014年 04月 22日 |
(寝言ですネタバレしています画像無断転載です)

「ホビット2」でトーリン・オーケンシールド(☆1)様に陥落しました。
しかし名前の発音が難しいので困っています。語頭にthがあるのは反則だ。

全部言うと
Thorin, son of Thrain, son of Thror, "King under the Mountain"
(スロールの息子のスラインの息子で「山の下の王」(☆2)のトーリン)
と寿限無寿限無なトーリン様。


日本語訳では「トーリン」となってますが、つづりはThorinなので、映画では /t/ではなく/θ/で発音されてました。(人によってちょっと発音が違う気もする)

ご本人:トーリン・オーケンシールド(Thorin Oakenshield)
父:スライン2世(Thorin II)
祖父:スロール(Thrór)

中文wikiでは
ご本人:林·橡木盾(Thorin Oakenshield)
父:恩二世(Thráin II)
祖父:爾(Thrór)
中国語は「ソ」の発音で揃えたんですね。


トーリン様
(画像大き過ぎましたごめん)





作者トールキンの好みのせいか、固有名詞が似たような音が多くて困惑します(thとかsで始まるのが多い)。
トーリン様の仇で(トーリン様は八方敵だらけ)とても芝居がかったナルシストのエルフの王様スランドゥイル(Thranduil)様のお名前も発音が難しい。

出てくるたびに爆笑してしまうナルシストキング・スランドゥイル様



☆1
オーケンシールドは姓ではなく、オークとの戦いでオークの木を盾代わりに使ったためについたあだ名なんですって。
日本語だと全部一緒に思えますが、オークorcは空想上の生き物ゴブリンのこと、オークOakは樹木の名称。


オックスフォードのオンライン辞書では
ゴブリン

orc/ɔːk/
NOUN
(In fantasy literature and games) a member of an imaginary race of human-like creatures, characterized as ugly, warlike, and malevolent.



オークの木

oak/əʊk/
NOUN
A large tree which bears acorns and typically has lobed deciduous leaves.




トーリンはオーク退治用に「オルクリストOrcrist」という名剣を持ってるのですが、発音はたぶん/ɔːk/のほうでしょうね。
うーん、こんなの発音分けできないよ・・・

オーケンシールド Oakenshield /əʊk.../
オルクリストOrcrist /ɔːk.../



☆2
"King under the Mountain"(山の下の王)というのは地下世界全般を支配してるってことかと思ったら、Mountainにはtheがついているうえに常に大文字で表記されています。ある特定の「ザ・山」を指しているんですね。
その「ザ・山」とはthe Lonely Mountain(はなれ山)又称 Erebor(エレボール)。
えーと山の名前ってtheつかないんじゃなかったっけ?(山脈にはつく)
エレボールにはtheはつかないのだろうか?エルフ語だから?


映画のタイトルも日本語だと「ホビット」だけど英語は

The Hobbit: An Unexpected Journey
The Hobbit: The Desolation of Smaug

とtheやらaやらあちこちについていて覚えきれない・・・
「(その特定の一人の)ホビット」ってことはつまり「ビルボ」ってことですね。

Desolationにtheがつくのはどうしてなんだろう、スマウグによる「その特定の荒廃」ってことなのかしら、っていうかこれってデイルの町のことなんですよね?

theの壁にぶつかっているのがお分かりいただけたでしょうか。



今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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2014年 04月 18日 |
「手づくり英語発音道場 対ネイティブ指数50をめざす」
平澤 正夫(平凡社新書)

自分が中国語の手探り発音を続けているせいか親近感を感じる本でした。


私が日英両語における促音の有無に気づいたのは、good morningという挨拶を口にしたときだった。グッドモーニングじゃどうもへんだ、アメリカ人の英語ではグドモーニングに聞こえるではないか。はじめはケースバイケースで、促音がついたりつかなかったりするとおもっていた。促音はまったくつかわないとわかったのは、ずいぶんあとのことだ。


そうかーやっぱり英語には促音ないんだ。何を聞いても小さい「っ」が聞こえるのは不治の病なんだ・・・
過去記事
何を聞いても小さい「っ」が聞こえます。病気ですか?


ベネディクト・カンバーバッチ(Benedict Cumberbatch)もリチャード・アーミティッジ(Richard Armitage)も「ッ」はないんですね。
けどカンバーバッチはご本人の発音を聞いても「ッ」が聞こえてしまう私は永遠に日本人発音のままなのでしょうか・・・
英語には「引き音」もないそうなので、カンバーバッチ氏は本当は「カンババチ」と発音するべきなんでしょう。ばばっちい缶缶(関西弁)みたい。

ところでこの本、私がどうしても聞き分けられない

/ʒ/と/dʒ/

についても詳しく解説があったのですが、いかんせん音声なしで文章だけの説明だったので、「違う」ということは分ったものの、どうやって聞き分けられるかは分らないままでした、残念・・・
過去記事
〔Sound pairs〕  /ʒ/と/dʒ/


唯一安心したのは自分の英語の発音の弱点が日本人全般に共通するって点ですかね。
アタシって以外に普通だったのね。

今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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2014年 04月 06日 |
(ブログの本来の趣旨〔中国語学習〕とは無関係に萌え語りするコーナー。今月はビルぼんに萌萌中)


やっと『ホビット 竜に奪われた王国』を見てきました。
レディースデイが1100円に値上がりしていたのが衝撃です。3%アップとちゃうやん・・・

この映画は中文タイトルが
台湾・・・哈比人:荒谷惡龍
香港・・・哈比人:荒谷魔龍
中国・・・霍比特人2:史矛革之戦
と数種類あるようです。

荒谷悪龍ってホラー小説家のペンネームみたい。
あらたに・あくりゅう。(悪龍(あくろん)だったら笑うな・・・)



↑つい「ほびやん」と読んでしまう



ベネディクト・カンバーバッチの声が聞きたくて見にいったのですが、アクションがあまりに素晴らしく、マーティン・フリーマンもキュートすぎ、ドワーフの王様ややタレ目・・・と心を奪われる項目が多くて、当初の目的を思い出したときにはカンバーバッチさんの台詞はほとんど終わってました。ごめん。
普段の声とあまりに違うので気づかなかったよ。"I am Death"の"th"の特徴ある発音でハっと気づいた(遅)。


メイキング動画を見たら、カンバーバッチさんは声だけじゃなくて演技もしてるんですね。
・・・すごく・・・奇妙・・・
あとネクロマンサーとかも演じてるそうです。細身の毘沙門天みたいと思ったのがそれだったのか?

ブログ主のおすすめポイントは「ホビットの川流れ」と「終極bossキングギドラぱぉ~ん」の場面です。
アクションはどのシーンも本当に良かった!!


ベネディクト・カンバーバッチ、声と身体全体を駆使して邪竜スマウグを熱演!映画「ホビット 竜に奪われた王国」メイキング映像



しかしシャーロックがジョンに「恥ずかしがるなよ樽乗りちゃん」と言ってるのかと思って聞くと笑えます。


(おまけ)

Sherlock/Hobbit | Crossover Crack
あるだろうと思ったらやっぱりこんな動画も。トーりん×ビルぼん。




Original Sherlock parody - Oklahomo
初めて見たときは自分が何を見たか理解できなかった・・・
ノルウェーの俳優二人が演じてるそうですが、英語の発音がイギリス人としか思えない。
オートコレクト機能のせいで変なメールばっかり打ってしまうシャーロックに爆笑。オクラホマw




New Sherlock parody
出炉したばかりですぐ話題沸騰のパート2

「どうやらsex bombのようだな」
sex bomb MEGA LOL(←使ってみた)




今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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2014年 02月 05日 |
NHKラジオの「攻略!英語リスニング」はとても面白い講座で楽しく聞いています。
テキストの柴原智幸先生の巻頭のお言葉も含蓄があって読み応えがあります。

しかし2014年1月号テキストの「講師からのごあいさつ」にはちょっと(というかかなり)驚きました。
リスニングのヒントが書かれているのですが


手がかりとして、聞こえてきたとおりにカタカナで発音を書き込むのでかまいません。もちろんリスニングやシャドウイングなどを繰り返して、最終的にはきちんとした音を身につけることが大切ですよ。
語句に「発音記号をつけてほしい」というご要望も寄せられているのですが、発音記号を見て、きちんと発音できる英語学習者は、そもそも英語を相当聞き込んでおり、英語の音を正確に再生できる方です。そういう方にとって語句リストに発音記号などは、特に必要ないはずですね。


じつは私も内心「語句リストに発音記号ついてればいいのにな~」と思っていたので、言い当てられてしまった気分です。


でも驚いたのは「発音記号を見て、きちんと発音できる英語学習者は、そもそも英語を相当聞き込んでおり、英語の音を正確に再生できる方です。」という部分です。

普通の英語学習者って・・・発音記号を見て英語を発音できないんですか!?


いや私だって発音記号を見て100%正確に発音できる自信はないですが、しかしこの講座を聞いている人はたぶん成人なので、少なくとも中学校で3年以上(大卒なら10年)は英語を学んでるわけですよね。
それなのに発音記号が読めないってなんか変じゃないでしょうか。
しかもこの講座はリスニング強化クラス。発音記号も読めないままリスニングアップって、「楽譜読めずにギターが弾けるようになる!」みたいな矛盾を感じるのですが・・・
(楽譜読めなくても楽器は弾けるかも知れないけど読めたほうが上達が早いという意味で)

ずっと中国語ばかりやってて、英語をどんな風に学習したかすっかり忘れているのですが、英語学習業界ってそんなもんなの?



「中国語を3年やってきたけどいまだにピンイン(または注音)が読めないんですよ」
という中国語学習者がいたら、先輩や老師からのアドバイスは
「文法はいいから、まずピンインをやれ!ピンインを覚えるまで他のことはするな!!」
だと思います。

そしてリスニングをカタカナでメモしていたら、「カタカナは駄目、メモするならピンインにしなさい」と叱られるのではないでしょうか。
(実際にはメモ取り間に合わなくてカタカナで書いちゃうこともあるけど、建前としてはカタカナ禁止でしょう)


中国語が発音にうるさすぎるのか?
でも英語の発音記号が読めなかったら、発音が分からなくて辞書を引いてもやっぱり発音が分からないまま終わってしまうんじゃないでしょうか?
今はスマホや電子辞書でカンタンに発音確認できるから不必要ってことなの?



今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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2013年 08月 08日 |
English Pronunciation in Use: Elementary(三回目)終わりました。

巻末にSound pairsのおさらい練習問題があります。
以前に比べればだいぶ正解率が上がりましたが、いまだに間違えるSound pairsをメモしておきます。
(自分の確認のためなので他の方には役立たないかと・・・)

練習問題はある単語が発音されるので、ふたつの選択肢からどちらが発音されたのか答えるシンプルなものです。
以下のSound pairsを聞き間違えました。


■/uː/と/ʊ/(中国人が間違えやすい)

区別がつかなかった単語
pool/puːl/
pull/pʊl/

けどLuke/luːk/とlook/lʊk/は聞き分けられるんですよねー。
あとに子音“l”が来ると区別できないのか?と思ったのですが、fool/fuːl/とfull/fʊl/も聞き分けできるんです。謎だ・・・

/uː/と/ʊ/は長さが違うのかと思ってたのですが、長さはほとんど同じに思えます。
/uː/のほうが舌を後部に引くと説明があったので、口内の広さが違うんでしょうね。


■/æ/と/ɑː/(中国人が間違えやすい)
hat/hæt/
heart/hɑːt/

これも母音の長さの違いだと思って油断してたらほぼ同じ長さだったため敗北。
/æ/は唇が横長、/ɑː/は縦長ですね。

/ɑː/の発音の説明を見てると、唇の形以外(口を開ける方向とか)は/ɔː/と同じなのでは?と思えるんですけどどうでしょう?


■/æ/と/ʌ/(日本人と中国人が間違えやすい)
sang/sæŋ/
sung/sʌŋ/

/æ/と/ʌ/の区別がつけられるようになったなどと豪語しておいてお恥ずかしい。

でもran/ræn/とrun/rʌn/、match/mætʃ/とmuch/mʌtʃ/は正解だったので、まあ進歩はあるということで。


■/əʊ/と/ɔː/(日本人が間違えやすい)
oh/əʊ/
or/ɔː/

これもできるようになったと豪語してたのに・・・

でもohとorが発音違う(っていうか発音が決まってる)ことのほうがビックリです(←もうこのテスト3回目)。
これまで課題だったboat/bəʊt/とbought/bɔːt/などは正解でした。

今回気づいたのですが、/əʊ/と/ɔː/は出だしの音の高さから違いますね。/əʊ/のほうがだいぶ高く始まって、ずっと同じ高さ。/ɔː/はやや低くはじまって、さらに低い音へ移行。


■/ɒ/と/ɔː/(中国人が間違えやすい)
shot/ʃɒt/
short/ʃɔːt/

これまた母音の長さの違いと勘違いしていて敗北。
/ɔː/のほうが唇が丸い。


■/f/と/v/(中国人が間違えやすい)
lift/lɪft/
lived/lɪvd/

声帯聞き分け法でできるようになったはずなのに・・・しかも語末も/ft/と/vd/でぜんぜん違うのに・・・


■/s/と/θ/(中国人が間違えやすい)
sing/sɪŋ/
thing/θɪŋ/

sick/sɪk/
thick/θɪk/

よく分からないのが/t/と/θ/(taught/tɔːt/とthought/θɔːt/とか)は絶対間違えないんですよね。
なぜ/s/と/θ/は区別がつかないのかな・・・そもそも/s/ができてないのか?


■/s/と/ʃ/
seat/siːt/
sheet/ʃiːt/

/ʃ/が「シ」のとき(she/ʃiː/とか)に/s/と区別がつきません。
でも「ショ」や「シェ」のときは間違えない。so/səʊ/とshow/ʃəʊ/、save/seɪv/とshave/ʃeɪv/は区別できる。



■/n/と/ŋ/
ran/ran/
rang/raŋ/

できるようになったはずなのだが・・・
他のthin /θɪn/とthing /θɪŋ/とかは聞き分けられたのでまあいいか。


■/l/と/r/(中国人が間違えやすい)
long/lɒŋ/
wrong/rɒŋ/

light/lʌɪt/
right/rʌɪt/

collect/kəˈlɛkt/
correct/kəˈrɛkt/


惨敗
leader/ˈliːdə/とreader/ˈriːdə/、lock/lɒk/とrock/rɒk/のように比較的聞き取りやすいのもあるのですが・・・
思いっきり自信をもって間違えてしまう。


発音学習はすごく楽しいのですが、英語に使える時間が少なくなってきたので、しばらく発音はお休みして文法(中学生の)に専念します。



今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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2013年 07月 22日 |
English Pronunciation in Use: Elementary(三回目)をやってます。
3回目ともなると、いままで気づかなかったことも分かってきます。

17課では/ʃ/と/ʒ/のサウンド・ペアを学習しました。

/ʃ/は無声後部歯茎摩擦音
shop/ʃɒp/

/ʒ/は有声後部歯茎摩擦音
usually/ˈjuːʒʊəli/

/ʃ/の有声音が/ʒ/ですね。これはよく分かりました。



18課では/tʃ/と/dʒ/のサウンド・ペアを学習しました。

/tʃ/は無声後部歯茎破擦音
chip/tʃɪp/

/dʒ/は有声後部歯茎破擦音
jam/dʒam/

/tʃ/の有声音が/dʒ/ですね。これもよく分かりました。



しかし、ここではたと分からなくなったのは、/ʒ/有声後部歯茎摩擦音と/dʒ/有声後部歯茎破擦音の違い。


■/ʒ/
television /ˈtɛlɪvɪʒən/
Asia/ˈeɪʒə/
usually/ˈjuːʒʊəli/
説明図はこんなの

(English Pronunciation in Use: Elementary Unit17)


■/dʒ/
jam/dʒam/
jeans/dʒiːnz/
general/ˈdʒɛnərəl/
age/eɪdʒ/
fridge/frɪdʒ/
John /dʒɒn/
George /dʒɔːdʒ/
Jimmy /ˈdʒɪmi/
説明図はこんなの

(English Pronunciation in Use: Elementary Unit18)


いや~「テレビジョン」の「ジ」と「ジョン(・ワトスン)」の「ジ」って違う音なんですねえ。ぜんぜん気づいてませんでした。
音を聞き比べても違いが分からない。

つまり
/ʃ/と/ʒ/の違いは分かる
/tʃ/と/dʒ/の違いは分かる
/ʃ/と/tʃ/の違いは分かる

しかし
/ʒ/と/dʒ/の違いは分からない


まあいいか分からなくても。



(おまけ)

/ʃ/でおどろいたのが

Russia /ˈrʌʃə/

「ロシア」じゃなくて「ラシャ」なんですね~

もしかして布の「ラシャ」ってロシアから来たのかなあと思ったら、語源はポルトガル語のraxaでした。
そして、もしかして「ラッシャー木村」はロシア系なのかなあと思ったら、そちらはrusher /rʌʃə/のようです。
・・・急ぐ人?


今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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2013年 07月 02日 |

「音声学・音韻論 (日英語対照による英語学演習シリーズ) 」
窪薗 晴夫 (くろしお出版)

(記事中、漢語ピンインと英語のアルファベットと発音記号とカナがごっちゃになってますが、ブログ主の頭がごちゃごちゃになっているせいです。)


このあいだ英語の入音(誤)について悩んでいたときに見つけたサイト
「日本語の促音」
の記事を書いておられる窪薗晴夫先生の本を読んでみました。

めちゃくちゃ面白かったです。
主に英語と日本語について書かれているのですが、中国語学習者にも勉強になることがたくさんありました。

日本人はたいてい中国語の“ü”の発音が苦手だと思います。
この本を読むとその理由が分かります。


その一つがウムラウト(umlaut)と呼ばれる前舌・円唇という特徴を持った母音の生起に関するものである。ドイツ語やフランス語、中国語、古英語(7世紀~11世紀)などに見られるこの種の母音は、舌の位置を[i]や[e]と同じ位置に(つまり前舌を高く)したまま、唇を[u]や[o]の発音時と同じように丸くすることによって作り出される。別の言い方をすると、[i]や[e]を発音するつもりで唇を丸くすればよい。この種の音は、舌の動きと唇の形状との間に「前舌・円唇」という不自然な組み合わせを有していることになる。


「音声学・音韻論 (日英語対照による英語学演習シリーズ 」2.6 母音 p.20



“ü”は前舌が高く、唇が丸いんですね。
日本語は「イ」も「ウ」も唇が平たいので“ü”の音を出すのに練習が必要なのでしょう。


もう一つ「前舌・平唇」「後舌・円唇」という相関関係で面白いのが、日本語の「う」という母音である。日本語の「う」は英語などの[u]に比べると円唇性を失ってきていることが知られており、その傾向は特に東日本において強いとされている。このため、日本語教育などにおいては日本語の「う」を後舌の平唇母音([ɯ])と記述しているものも少なくない。後舌・平唇母音というのは上で述べた舌の位置と唇の形状の間の自然な組み合わせに反するもので、前舌・円唇という特徴を持つウムラウトの音と同じく有標な母音ということになってしまう。この分析が正しいならば、日本語の「う」は後舌・円唇という自然な音から後舌・平唇という不自然な音に変化してきたことになり、上で述べた有標・無標という観点から見ると奇妙な変化ということになる。しかしながら、この分析は現代日本語の「う」を後舌・平唇と見なしてしまうことに問題がある。実際に英語の[u]と日本語の「う」の発音を比較してみるとわかるように、日本語の「う」は後舌ではなく、前舌の方へ(つまり「い」の方へ)舌の位置がやや移動している。また日本語の「い」と「う」を連続して発音してみても、舌は前後にそれほど大きく動いていない。これらのことから、日本語の「う」は完全な後舌母音ではなく、前舌と後舌の中間の位置が盛り上がりができた母音と言うことができる。この観察に基づくならば、日本語の「う」は舌の位置と唇の形状の間に見られる自然な相関関係に反する発音ではなく、むしろ、舌の位置が前方へ移動するにつれて円唇性が失われてきた自然な変化とみなすことができるようになる。

「音声学・音韻論 (日英語対照による英語学演習シリーズ 」2.6 母音 p.20



“ü”の音の出し方を説明するときに

中国人:“i”の唇で“i”の音を出しながら唇をだんだん丸くする
日本人:「ウ」の唇で「イ」と言う

ってパターンが多い気がします。
私は唇をだんだん丸くしていく方式のほうが出しやすい。たぶん舌の位置が(自分にとっては)決まりやすいからでしょう。


半母音の説明が分かりやすかった。

母音と子音の境界は明確なものではなく、母音の延長線上に子音があ
り、子音の延長線上に母音があるという関係を成している。調音法の場合には、[i]と[u]の調音からさらに日の開きを狭くして空気が流れる隙問(つまり声道)を狭くすると、半母音([j],[w])や流音([1],[r])などの接近音(approximant)が作り出され、さらに声道を狭めると阻害音(obstruent)が作り出される。接近音とは母音より声道が狭められる
が、摩擦が生じるほどには狭められない音である。[j]や[w]の半母音
(semivowel)と[1]や[r]という流音(liquid)がこの中に含まれる。これに対し阻害音は、摩擦が生じるか(摩擦音)、完全に閉鎖が生じるか(閉鎖音)、あるいは閉鎖が起こった直後に摩擦が生じるか(破擦音)という三つのタイプに分類される。

「音声学・音韻論 (日英語対照による英語学演習シリーズ 」 2.7 子音 p.23




有声音と無声音について。
中国語の“da”“ta”などがどっちも無声音なのはどうしてなのかなーと謎でしたが、ちょっと理解できた気がします。


有声・無声の区別については、状況がやや複雑で、閉鎖音や摩擦音などのような阻害音と、流音や半母音などの接近音を分けて考える必要がでてくる。接近音や鼻音は基本的に母音と同じ振る舞いを見せ、基本的に有声しか現れない。つまり接近音や鼻音にとっては有声が無標の状態である。日本語のナ行、マ行、ヤ行、ラ行、ワ行の子音が有声音であるというのはこのためである。これに対し阻害音の場合には、既に述べたように有声・無声の両方が生じることが多く、この間で対立が生じる。しかし有声と無声のいずれも同じような自然性を持つかというとそうではなく、有声阻害音([d]や[z])より無声阻害音([t]や[s])の方が自然性が高いと言われている。たとえば中国語のように閉鎖音に有声・無声の対立を持たない言語を見てみると、これらの音は無声で出現する。スウェーデン語には無声阻害音と有声阻害音の対立はあるものの、無声摩擦音の一部にしか、対応する有声音は存在しない。無声音はあっても対応する有声音がないという点では、日本語や英語の[h]の音も同じである。一般に、有声阻害音はあるのに無声阻害音はないという状況は観察されないのである。

「音声学・音韻論 (日英語対照による英語学演習シリーズ 」 2.7 子音 p.28




「現代英語の子音の分類表」と「英語の母音体系」の表があまりに便利なので勝手にコピペしました。
問題あれば削除予定

「現代英語の子音の分類表」


「音声学・音韻論 (日英語対照による英語学演習シリーズ 」  p.23


「英語の母音体系」


「音声学・音韻論 (日英語対照による英語学演習シリーズ 」  p.41



まいにち中国語の三宅先生の説明は

口を丸くすぼめ“u”を言ったら、口の形はそのままで意識としては「イ」と言います。
(まいにち中国語テキスト 2013年4月号 p.12)


でした


今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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2013年 06月 29日 |
English Pronunciation in Use: Advanced(二回目)の27課はContracted forms(短縮形)、28課はEllipsis and "near ellipsis"(省略となんちゃって省略)。


Contracted forms(短縮形)で勉強したのは、

'd =had would
's =is,has
've =have

てことです。みなさん知ってますね。
しかし私は wasは's と省略しないことを知りませんでした。
それと一般的に省略形は語尾に置けないことも知りませんでした。
(I'm sure he willは I'm sure he'll と省略することはできない)

さて、口語では複数の省略を合わせ技で用いることもあるそうですよ。
would/will+have I'll've finished...,He'd've loved to...って使い方をするそうです。
まあ私には不要の知識だけどね。

私が怒りにめらめらしたのはそのあと。

(直訳)
非公式な発話では、省略'd (had)と've (have)は、動詞が had better とhave got to で脱落することがあります。

You('d ) better apologize to her.
You('ve) gotta(=got to)be joking.



・・・こういう会話って早口で聞き取りにくいなあ、でも文法的にぜったい'dがあるはずだよね、と一生懸命耳をすませていたのに・・・
そもそも発音してなかったんかい!とひとりで突っ込みました。


28課はEllipsis and "near ellipsis"(省略となんちゃって省略)で学習したのは

A What's the matter?
B I've got a headache.

という会話で、Bのお返事がしばしば主語などを省略して

Got a headache.


となるってことです。これがellipsis。
たしかにいきなり動詞からはじまる台詞ってドラマとかでよく聞きます。これは知ってたのでOK。

問題はそのあと

(直訳)
しかし、しばしば、単語は完璧に省かれず、省略された単語のごく短い音だけが残ります。

've got a headache.(/vɡɒt.../)

これをnear ellipsisと呼びます。


・・・全部発音するか全部省略するかどっちかにしてくれませんかね・・・

いままで「I've gotって言ってるはずだけど've gotって聞こえるのは私の日本人耳が悪いんだ、もっと英語耳を鍛えなくちゃ!」と努力してたアタシのがんばりをどうしてくれる!
(しかしこのテキスト2回目なのであまり文句もいえない)


なんちゃって省略のお友達を紹介しますね!

I'm not sure.
Not sure.
'm not sure.

He's gone home.
Gone home.
's gone home.

It's really hot.
Really hot.
t's really hot.

Is that Ken?
That Ken?
's that Ken?

語頭にいきなり子音が来るほうが発音しにくい気がするんですが・・・英語ネイティブの気持ちが分からない。
あと「'」って大文字ないの?

今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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2013年 06月 23日 |
English Pronunciation in Use: Advanced(二回目)は面白いのですが、詳しすぎて自分には無駄では・・・と思わされるユニットも。

24課はSyllabic consonants
日本語だと「音節子音」「音節主音的子音」というようです。

English Pronunciation in Use: Advancedの説明だと

(直訳)
ほとんどの音節は1つの母音を含みます。しかし、時には音節は1つの子音だけを含みます。辞書ではそれらは通常子音の下にˌという記号をつけるか、子音の前にəという記号をつけて表されます。このような子音はSyllabic consonantsと呼ばれます。


なんだかさっぱり分かりませんね。
たとえば
listen/ˈlɪs(ə)n/

sten/s(ə)n/
の部分とかみたいです。

確かに母音だけをシラブルと考えるとlisten/ˈlɪs(ə)n/は母音が1つしかないので1シラブルってことになっちゃいますけど、さすがに/lɪ/1音節というのは無理がありますね。この場合は/s(ə)n/も母音ないけど1音節と考えるのですね。


とここまではまあ理解できたのですが、このあと道義的に納得いかんわーという例が挙げられてました。


(直訳)ある単語は二つのSyllabic consonantsを一緒に持っている。conditional,diagonal,general,literal,national,veteranなどが含まれる。しかし気をつけるべきはこれらの発音方法はいくつかあり得るということだ。たとえば:

diagonal=/daɪægənəl/or/daɪægənl/or/daɪægnəl/or/daɪægnl/


・・・つまり(ə)は発音しても発音しなくても良く、またどれを発音してどれを発音しなくても良いのですね。

こんなことが人間として許されるのでしょうか?
真面目に学習している外国人をバカにしてんのか?



発音調べてみた

conditional /kənˈdɪʃ(ə)n(ə)l/
diagonal/daɪˈæg(ə)n(ə)l/
general/ˈdʒɛn(ə)r(ə)l/
literal/ˈlɪt(ə)r(ə)l/
national/ˈnaʃ(ə)n(ə)l/
veteran/ˈvɛt(ə)r(ə)n/

今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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2013年 06月 17日 |
English Pronunciation in Use: Advanced(二回目)が終了しました。面白かった。

16課で複合名詞のストレスを勉強しました。
たとえば名詞+名詞だとメインストレスは最初の名詞にくるので

(例)
ˈlipˌstick/ˈlɪpˌstɪk/
ˈairˌport/ˈɛːˌpɔːt/

となる、というようなことを勉強しました。
それはそれですごく得るところがあったのですが、衝撃だったのは

ing+名詞
最初の名詞にストレスがくるが、例外もある

(例)
ˈsittingˌroom/ˈsɪtɪŋˌruːm/
(例外)
ˌcastingˈvote /ˌkɑːstɪŋˈvəʊt/


↑これ見て

ええええーーー??
キャスティング・ボードじゃなかったのー?
と内心で叫びました。


キャスティング‐ボート 【casting vote】
1 会議で賛否同数の場合の議長(委員長)の決裁権。また、議会などで、二大勢力が均衡している場合の第三党の持つ決定権。「少数議席の新党が―を握る」
2 どちらになるか決まらないときに、それを決定することになる力。(デジタル大辞泉)


・・・単に「投じられる票」ってことだったんですね・・・
ずっとキャスティング・ボードだと勘違いしてました。
casting board/bɔːd/ (投票に関する評議員会?)か何かだと思い込んでた・・・(根拠不明)


現実社会で間違える前に知ってよかった・・・
ものすごい恥かくところだった。

英語のサイトでググってみるとcasting voteって握るものじゃなくてuseするものっぽいのですが、動詞は何をあわせるのだろうか。※

それにしても危機一髪。
せめてキャスティング・ヴォウトと表記してもらえれば・・・という気もする。母音əʊだし。



※中国語ではどんな動詞をあわせるのかなーとググってみましたところ

實爲握有决定投票權(Casting Vote)之國
(赞成与反对票各半时) 握有决定票(casting vote) 的人
Martin has a casting vote, so he's called as a swingman. 马丁手里握有一张起决定作用的票,所以他被称作是投决定性一票的人。
便有權投下決定票(casting vote)
議事主席並無投決定票(casting vote)之權
He used his casting vote to block the motion. 他用他的决定性一票反对该协议的通过。

などがヒットしました。
“握”“有”を使うことが多いようです。
中国語にも“勝券在握”って言葉がありますね。

今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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