<   2014年 08月 ( 20 )   > この月の画像一覧
|
|
2014年 08月 31日 |
Huluで「アウトランダー」の放映が始まっています。加入するしかないのか・・・
と言いつつ私は相変わらず隣国サイトで一足お先に楽しんでます。今日もまだ字幕がなかった。


(ものすごくネタ&画像バレしているうえに主役カップルの話はほとんどありません、ご注意ください)



■アウトランダー 第4集 "The Gathering"

ついにギャザリングです。
この1話だけのために見ていると言っても過言ではないマッケンジー兄弟メインのお話(←過言)。

ギャザリングというのは領民たちが領主に忠誠を誓い、一族の結束を確かめる大切な行事のようです。

コラム・マッケンジー(ゲアリー・ルイス)に最初に忠誠を誓うのはもちろん弟のドゥーガル・マッケンジー(グレアム・マクタヴィッシュ)

私はドゥーガル役のグレアム・マクタヴィッシュ氏が大好きなのですが(いまさら言わなくてもいいですね)、この回はグレアム氏の魅力大爆発、心臓とまりそうなほど素敵でした。


誓いの儀式はひざまずいて「十字架とわが剣にかけて忠誠をささげる」と誓言したあと、自分の剣にくちづけ、領主の手にキス、銀の杯をわかちあう、という流れのようです。

本人たちは真剣だけど他の領民たちは芝居見物みたいにものすごく楽しんでいた。
とくに女性たちが嬉しそう。わかるぞその気持ち!年にいちどのイケメン祭りじゃもんな!




コラム兄ちゃんんん♥♥






このデコの皺が好きなのじゃ・・・



つるんとハゲた後頭部も良いぞ・・・

















杯の中身はお酒だと思うんですけど、よほどまずいのかドゥーガルは自分の出番が終わったら隅のほうでウィスキーあおってた。
コラム兄ちゃんはこのあともずっと領民たちの忠誠の誓いを受け続けてたようです。脚悪いのに立ったままで可哀想。


ギャザリングでコラムの台詞がすべてゲール語でまったく分からなかったのでどうしようかと心配でしたが、ドゥーガルの誓いの言葉は英語だった。(このあとはずっと英語)
ゲール語ってもっとドワーフ語みたいなのかと思ったらむしろブラックスピーチに似てる・・・

そしてこのあとは私がものすごく楽しみにしていたドゥーガルとヒロインのキッス♥シーンがあるのです。

ギャザリングで監視が油断してる隙に城から逃げ出そうとするクレア。
しかし悪漢たちに捕まってしまい、あわや・・・!というところをドゥーガルに救われる。
ドゥーガルはじつはクレアに「ひとめぼれ」していたらしく、チャンスとばかりにクレアにキスしちゃう。

が、クレアに殴られて逃げられる。・・・助けてあげたのにかわいそう・・・
というドゥーガルがまったくむくわれないシーンなのですが大好き。※

ドゥーガルとヒロインの唯一の色っぽい場面なのにドラマではあっさり終わっちゃってちょっと物足りない。
小説ではけっこう農耕じゃない濃厚な感じだったのに。

しかもsohuではこんな無粋な字幕が・・・






ドゥーガルの部下が狩猟の事故で重傷を負ってしまう。ドゥーガルは怖いところもあるけど部下にはとても優しくて、ずっと親指で額をなでてあげてた。
ホビットの第三部もこんな感じかと思うと・・・(涙)





狩猟から帰ってきたドゥーガル一派は(主役の)ジェイミーたちが球技をしているところに行き会う。
部下を失った悲しみをゲームで発散するドゥーガル。

これはshintyというゲームだそうです。
ホッケーみたいな馬なしのポロみたいなゲームなのですが、球を追うより棒で敵を殴ってるだけのような・・・

Is shinty usually that violent?という質問にグレアム氏がYes!と即答してらっしゃいました。




BGMも軽快で笑えるシーン。
Outlander | Ep. 104 Clip: Shinty | STARZ




最後はジェイミー(主役)がドゥーガルを投げ飛ばして勝利。




またもネットから勝手に転載






















※なぜ好きかというと壁ドン→強引な接吻という流れがファンフィクションでよくあるドワーリン殿に似てるから。


今日の記事はここまでです。多謝光顧!

[PR]
2014年 08月 30日 |
「ナショナル・シアター・ライヴ2014」はロンドンのナショナル・シアターで上演された舞台の映像を日本の映画館で楽しめる企画。

公式サイト
ナショナル・シアター・ライヴ2014


存在は知っていたのですが、期間がすごく短くて(1プログラム3日くらいしかやってない)、気がついたらいつも上映終了でがっかりしてました。

今回3月に上映されて大好評だった「フランケンシュタイン」が再上映されたので、ついに見にいってきました。
ジョニー・リー・ミラーとベネディクト・カンバーバッチが博士と怪物役を交互に演じています。


【配役1】フランケンシュタイン博士:ジョニー・リー・ミラー、怪物:ベネディクト・カンバーバッチ
【配役2】フランケンシュタイン博士:ベネディクト・カンバーバッチ、怪物:ジョニー・リー・ミラー

の2種類を楽しむことができるんですね。
しかし今回は1日かぎりの再上映で、そのうえ各映画館ではどっちかの配役しか上映しないのです。
関西では難波と西宮の2か所で上映されましたが、同日に大阪と西宮を移動するのはちょっと無理だったので、ベネディクト・カンバーバッチが怪物を演じたバージョンを見てきました。


いまが旬のベネディクト・カンバーバッチ主演で、それもたった一日だけの再演というのでチケット売り切れたらどうしようと心配したのですが、拍子抜けするほどスムーズに取れました。
私の見た回はほぼ満席だったのですが、他の回はまだチケット売れ残ってたみたい。
「ナショナル・シアター・ライヴ2014」って宣伝足りないんじゃないですか。


内容は前評判どおり本当に素晴らしく、ベネディクト・カンバーバッチの怪物に引き込まれてしまいました。
生まれてきて何もわからないまま地べたをのたうちまわってるところがすごかったです。
ジョニー・リー・ミラーの博士もとても良かったので、別バージョンのほうも見てみたかった。
最上映してほしい。


物語の後半で「んー聞いたことある訛り」と思ったら舞台がスコットランドに移ってました。
ついにスコットランド英語が聞き分けらるようになったのか!と嬉しかった。なにごとも努力すれば報われるものですね(無駄)。
「スコットランドはひどいところだぞ」みたいな台詞があって、ロンドンの観客が爆笑してました(ライブ録画なのでどこが笑いどころかロンドンの観客が教えてくれる。便利)




公式プログラムを買ったら作品紹介がどれもとても面白そうで、今年はもうあと「ハムレット」と「オセロ」しかチャンスが残ってないのが悲しい。
しかも「オセロ」はホビットの真っ最中だからたぶん精神的に無理・・・(悲)



いちおうツイッターとかでPRしてるみたいなんですけど。
エミー賞もっとアピールしたほうが良い。





今日の記事はここまでです。多謝光顧!

[PR]
2014年 08月 29日 |
「インクリングズ---ルイス、トールキン、ウィリアムズとその友人たち」
ハンフリー カーペンター(著)、 中野 善夫、市田 泉(翻訳) (河出書房新社)


内容(「BOOK」データベースより)
『ナルニア国物語』のルイス、『指輪物語』のトールキン、そしてふたりと親交の深かったウィリアムズを育てたオックスフォード大学のサークル「インクリングズ」。二十世紀ファンタジー誕生の現場を三人の生涯とともにあざやかに描き出す評伝文学の名作。




(「指輪物語」と「ホビット」のすごく衝撃的なネタバレがあります)



C.S.ルイスがメインの本なのでトールキンはあまり登場しないのです。
インクリングズというのはC.S.ルイスやトールキンが参加していたオックスフォード教授の文芸同好会。

トールキンが「指輪物語」の原稿を教授たちの前で朗読する場面が楽しい。
モリアのシーンでなぜバーリンが火葬ではなく土葬(というか石棺に横たわっている)なのか力説するトールキンとドワーフの葬礼様式が理解できないC.S.ルイスたち。

トールキンはドワーフ火葬の唯一の例外としてアザヌルビザールについて熱く語るが、他の人たちはみんな
( ゚д゚)ポカーン
って感じ。

教授連はアザヌルビザールと聞いただけで髭をふるわせて啜り泣くべきだ!ドワーフに謝れ!と憤りながら読みました。
でも半年前の自分も火葬の話を延々とされても
( ゚д゚)ポカーン
ってなっただろうと思うけど。





愛と哀しみのアザヌルビザール。右端はもしかしてビフール?



今日の記事はここまでです。多謝光顧!

[PR]
2014年 08月 28日 |
話題のALSアイスバケツチャレンジ、イギリスのお年寄り俳優にまでお鉢が回ってきてファンをはらはらさせています。


■派崔克·史都華爵士

パトリック・スチュワート爵士の優雅でダンディなアイス・バケツにやられました。
老人アイス・バケツの新たな境地を切り開くか?


Pstew's Ice Bucket Challenge



派崔克·史都華は台湾表記。香港では柏克·史釗域(paak3 hak1  si2ciu1wik6)、大陸では帕特里克·斯图尔特のようです。
そういえば香港には史釗域道 (Stewart Road/しーちういっどう)ってありますね。


■伊恩·麥基倫爵士

イアン・マッケラン爵士もパトリック・スチュワート爵士の数時間後にツイッターで動画を公開。
んもう仲良しさんなんだから。
老爺ホームズの撮影は終わられたのですね。

Ian McKellen ALS Ice Bucket Challenge


麥基倫は香港の表記。台湾では伊恩·麥克連、大陸では伊恩·麦凯伦のようです。
香港の表記がぴったりすぎる。わざと?


■茱蒂·丹契女爵士

ジュディ・デンチ女爵士も正攻法。
堂々としたお姿がかっこいい。憧れ。

JUDI DENCH DOES THE ALS ICE BUCKET CHALLENGE






Ice Bucket Challengeを中文ではだいたい「接受冰桶挑戰」と表記してるのですが、香港のサイトでは「找數」とあるものも多い。
数を探すってなんだろうと思ってグーグル先生に聞いてみたところ香港網絡大典先生に


「找數」及「走數」,均為網絡術語,前者是指履行之前答應過的承諾,後者則為前者的相反──即違背承諾。


と教えてもらいました。
「找數zaau2 sou3」は約束を果たすこと、「走數zau2 sou3」は約束を破ること。
発音区別できない・・・


オンライン広東語辞書によるとお勘定のときにも使えるようです。埋單(まいだん)の別バージョンみたいなもんかな。


找數 zaau2 sou3
pay the bill/check, to call for the bill/check, "the bill, please!"

走數 zau2 sou3
evade paying debts [syn.]逃債

This term is used in Cantonese, not Mandarin/Standard written Chinese.



今日の記事はここまでです。多謝光顧!

[PR]
2014年 08月 27日 |

 「とにかくハッピーになれる!」と、2007年の初演からたちまち観客を虜にした、英国の大ヒットミュージカルの映画化が実現!
 スコットランドの田舎町リースを舞台に、ままならない人生にくじけそうになりながらも、明日を信じて懸命に生きる人々を描いた物語。


公式サイトより)

ハートウォーミングで良い映画でした。

スコットランドの映画だから見たんですけどね。



若い男の子がAyeAye言ってるのは可愛いな。

登場人物がほぼ全員スコットランド訛りで台詞がほとんど聞き取れないのもスコットランドらしくてよかったです。
「スコットランド男の訛りが好きで移住してきてしまった」というイングランド女性が出てきて「あなたは私ですか?」と思いました。

リースという町が舞台。
とても景色のきれいな町ですが、たぶん若い子には発展の余地がなくて退屈なところなんだろなと感じました。
若い女性がアメリカに憧れて移民するシーンもあって、父親が「スコットランド人なら世界に羽ばたいていけ」と背中を押すんです。
日本映画だったら若い女性が外国で働くのに家族がこんなに喜んで送り出してくれそうもない。
移民の盛んなお国柄(=自国で食べていけない)ってことなんでしょう。


今年はスコットランドが話題になることが多いですね。
スティーヴン・モファットもスコッツだとさっきエミー賞の中継で知りました。


今日の記事はここまでです。多謝光顧!

[PR]
2014年 08月 26日 |
トールキン部外者のブログ主がトールキン部外者のあなたのために映画「ホビット」に登場するドワーフ、ドゥリン一族の歴史を地図つきで紹介します。

(といっても「指輪物語 追補編」の年表をまとめてみただけ、地図はHobbit: An Unexpected Journey Visual Companionを勝手に加工しただけ)

間違いも多々あるかと思いますが大目にみてやってください。(読み手に寛容を強制するブログ)


前の記事は
〔ほび〕 部外者のためのドゥリンの一族の歴史(地図つき) ①



今回はドワーフの行動地域がワールドワイドに広がりました。




エレボールは繁栄し、子孫も次々に生まれています。

TA2746年
スロールの長男トーリンニ世(Thráin II、2746-)生まれる。

TA2751年
スロールの次男フレリン(Frerin、2552-2589)生まれる。

TA2760年
スロールの長女ディス(Dís、2760-?)生まれる。

TA2763年
フンディン(Fundin)の長男バーリン(Balin、2763-2994)生まれる。



しかしあまりに繁栄しすぎたエレボールは悪龍スマウグをひきよせてしまいます。


TA2770年
スマウグ(Smaug) がエレボールに飛来。
デイル(谷間の町/the town of Dale)が破壊される。
スロール、スラインニ世(2644-2850)、トーリンニ世(24歳)、フレリン、ディスはエレボールを脱出し南に向かう。
難を逃れたドワーフの大部分はジ・アイアン・ヒルズに去る。





(赤のライン=ドワーフたち、ピンクのライン=スロール一家で表してみました)


スロール一家だけはなぜか南に向かって放浪し、ダンランド(褐色人の国/Dunland)に流れつくようです。
ザ・ミスティ・マウンテンズを山越えしたのか、もっと南下して迂回したのか分りませんが、ドゥリン一族としておそらくはじめて山脈の西に居住することになりました。

Dunlandは映画を見てても「ダンランド」と発音してる人と「ドゥンランド」と発音してる人がいる気がする。



TA2772年
フンディンの次男ドワーリン(Dwalin、2772-3112)生まれる。




原作のドワーリンはエレボールを知らないんですね。
ディス姫よりもさらに年下。



TA2790年
エレボールのドワーフたちはダンランド(褐色人の国/Dunland)に居住。
スロールが指輪を長男スラインニ世に与え、単身モリアに向かう。モリアに着いたスロールはオークのアゾグ(Azog)に殺害される。
ドワーフたちが復讐のためモリアに集結。





(ピンクのライン=スロールで表してみました)

ダンランドで新しい生活を始めた一族。
しかし家長のスロールは貧乏生活が嫌になって突然モリアへ行ってしまいます。

スロールはザ・レッド・ホーン・パス(赤角山道/the Redhorn Pass)を通ってザ・ミスティ・マウンテンを東に越え、アザヌルビザールに到着。

From Dunland, where he was then dwelling, he went north with Nár, and they crossed the Redhorn Pass and came down into Azanulbizar.



映画では「放浪のドワーフたちがやっとモリアにたどりついたらオークに占拠されていて戦争になった」流れでしたが、原作ではこのとき殺されたのはスロールだけ。報復のための合戦まで数年の準備期間があります。

スロールを殺したオークのアゾグはグンダバド出身。
ドゥリン一族の祖先もグンダバド出身。
オークとドワーフって住居の好みが似てるんでしょうか。



TA2793年
ドワーフとオークの戦い始まる。

TA2799年
モリア東門前(East-gate of Moria)でアザヌルビザールの合戦(the Battle of Azanulbizar)。
スラインニ世の次男フレリン(48歳)、バーリンとドワーリンの父フンディン戦死。
ジ・アイアン・ヒルズのグロールの息子ナイン(Náin)戦死。
ナインの息子ダイン二世(Dáin Iron-foot、2767-3019)(32歳)がアゾグを討ち取る。

ダイン二世がジ・アイアン・ヒルズに戻る。
スラインニ世とトーリンニ世(53歳)はダンランドに戻るが、その後西に向かって放浪する。
エリアドール(Eriador)を経てエレド・ルイン(Ered Luin)の南に落ち着く。
〔ザ・ルーン(the Lune)の先、エレド・ルインの東に流離の身の仮住まいを持つ。





(ピンクのライン=スライン、赤のライン=ダイン二世で表してみました)


スロールの弔い合戦のために各地からドワーフが集まりオークと戦います。
映画ではとトーリンニ世がアゾグを倒しましたが、原作ではまだ少年のダイン二世がアゾグを討ち取っています。

このときのアザヌルビザールの合戦で戦死したのは
フレリン(トーリンニ世の弟)、フンディン(バーリン&ドワーリンの父)、ナイン(ダイン二世の父)

合戦のあとドワーフの連合軍は解散してそれぞれの土地へ戻っていきます。
スライン一家は遥か西のエレド・ルインに流れ着きました。

エレド・ルインは風水的にエレボールより良さそうな気がするんですがどうでしょう?
後ろに山があって前に流水がある、のはエレボールも同じか。
でもエレド・ルインのほうが海に近いし食べ物が美味しそうなイメージ(無根拠)。



TA2841年
スラインニ世がエレボール再訪のためバーリン(78歳)とドワーリン(69歳)を連れて出発し、アンドゥインの先の土地(the land beyond Anduin)、マークウッドの軒下(under the eaves of Mirkwood)で野宿した後失踪。
ドル・グルドゥア(Dol Guldur)に幽閉され、指輪を取り上げられる。
トーリン・オーケンシールド(95歳)がドゥリンの世継となる。

TA2845年
ガンダルフ(Gandalf) がドル・グルドウアでスラインニ世からエレボールの鍵を受け取る。
スラインニ世はドル・グルドゥアで死亡。






(ピンクのライン=スライン、緑のライン=バーリン&ドワーリンで表してみました)

エレド・ルインで小康生活を築いたスラインですが、ドゥリンの一族は安楽な生活に飽き足らないDNAの持ち主なのか

became restless and discontented


な状態に。
日本語版では「そわそわと落ち着かなくなり、不満を抱くようになった」とあって、ソワソワしているお爺さんドワーフを想像すると可愛い。

スラインは息子のトーリンには多くを語らないままバーリン&ドワーリン兄弟を連れてエレボールへ帰ってしまいます。 たそがれどき症候群でしょうか。

しかしエレボールへ行き着かないうちにマークウッドの近くで悪の手先に捕まってしまい、ドル・グルドゥアに幽閉されます。
バーリン&ドワーリンは虚しく捜索しますが、やがて諦めてエレド・ルインのトーリンのもとへ戻ります。

映画の第三部のイントロはぜひこのスラインパパとバーリン&ドワーリンの旅から始めてほしい。
いたいけなモヒカンの若ドワーリンがいっしょうけんめいスライン王を探してるところを想像すると可哀想で可哀想で。



TA2859年
ディスの長男フィーリ(Fíli、2859-)生まれる。

TA2864年
ディスの次男キーリ(Kíli、2864-)生まれる。



トーリン・オーケンシールドがドゥリン一族の王になりました。
妹のディスに息子が二人生まれたのでドゥリンの後継者問題も解決。
フィーリが生まれたときディスは99歳。やはり90歳くらいが結婚適齢期なんですね。

エレド・ルインのドワーフたちは次第に豊かになり立派な館が立ち並ぶようになりました。
しかしトーリンは

The years lengthened. The embers in the heart of Thorin grew hot again, as he brooded on the wrongs of his House and the vengeance upon the Dragon that he had inherited. He thought of weapons and armies and alliances, as his great hammer rang in his forge; but the armies were dispersed and the alliances broken and the axes of his people were few; and a great anger without hope burned him as he smote the red iron on the anvil.

(歳月が過ぎ去っていった。トーリンの胸の中の熾がふたたび熱くなり、かれは一家の経てきた悲運と、自分の受け継いだ竜への復讐を念頭に絶やさなかった。鍛冶場に大槌を鳴り響かせながら、かれは武器と軍隊とドワーフ連合軍のことを考えた。しかし軍隊は解散し、連合軍はばらばらになり、かれの一族の持つまさかりの数は僅かである。鉄床の上で赤い鉄を打ちながら、かれは望みのない激しい怒りに身を焦がした。(「指輪物語」〈追補編〉評論社)



あなたもソワソワ・ドワーフですか・・・





TA2941年
旅から西へ戻る途中のトーリン・オーケンシールドとガンダルフがブリー(Bree)で出会う。





トーリンがどこへ旅行してたのか分かりません。Thorin, returning west from a journeyとあるので東のほうからエレド・ルインへ向かっていたんでしょう。
ガンダルフとトーリンの出会いについては、ブリーの道端で、ブリーの宿屋で、ちょっと立ち話または一夜を過ごした、トーリンの館まで行った、シャイアを通った通らなかったといろいろなバージョンが錯綜してて大混乱。

このあとは「ホビット」の本編で語られている通り。

と、「ホビット」が始まるまでにドゥリンの一族にはこれだけの背景があるんですね。
そりゃ映画見て原作読んでもさっぱり人間関係が理解できないわけだ、というのはよく分かりました。




ルーンというのは川の名前なのですが、原文ではthe Luneと定冠詞がついている。
でも同じ川の名前でもアンドゥイン(Anduin)にはtheがついていないのです。なぜ?

あ、よく見たら“in the east of the Ered Luin beyond the Lune”とEred Luin(エレド・ルイン=ザ・ブルー・マウンテンズ)にもtheがついてる・・・
けどHithaeglir(ヒサイグリア=ザ・ミスティ・マウンテンズ)やErebor(エレボール=ザ・ロンリー・マウンテン)にはtheがついていない。
いや“in the east of the Ered Luin”のtheはin the east ofがあるせいなのか?
「ザ・エレド・ルインの東側」というより「ザ・イースト・オブ・ザ・エレド・ルイン」という地名と考えるとか?

“beyond the Lune”のtheもbeyondがあるからくっついてるとか?

エルフ語の固有名詞には定冠詞がつかない習慣なのかと単純に考えていたのですが・・・分からない・・・
ネットで検索するとミドルアースの英語の固有名詞の冠詞の表記法はけっこうバラバラで「もしかしてみんな適当に書いてるの?」と疑惑におちいってしまいます。


今日の記事はここまでです。多謝光顧!

[PR]
2014年 08月 24日 |
トールキン部外者のブログ主がトールキン部外者のあなたのために映画「ホビット」に登場するドワーフ、ドゥリン一族の歴史を地図つきで紹介します。

(といっても「指輪物語 追補編」の年表をまとめてみただけ、地図はHobbit: An Unexpected Journey Visual Companionを勝手に加工しただけ)


この記事を書こうと思ったのは、「ホビット」の原作読んでても映画見てても地名と人名がさっぱり理解できず、特に地理がぜんぜん分らなくてどこからどこへ進んでいるのかすら不明だったためです。

初期のころはミスティ・マウンテンズにロンリー・マウンテンがあるんだと思い込んでいて大混乱でした。(しかしビルボも同じ誤解をしていたので地理オンチは私だけではない)

自分で手を動かしてみると、少し頭が整理できました。
間違いも多々あるかと思いますが大目にみてやってください。(読み手に寛容を強制するブログ)



(基礎知識)

ミドルアースの歴史は第一紀、第二紀、第三紀の3パートに分かれていて、「ホビット」は第三紀の終わりごろのお話です。
第三紀の年号の前にはTA(Third Age)がついています。


ドゥリン一族が生息していたのはこんな土地。




<第一紀から第二紀>

不死のドゥリン(Durin the Deathless)がグンダバド(Mount Gundabad)で目覚め、アザヌルビザール(Azanulbizar)へ移動。
ザ・ミスティ・マウンテンズ(霧ふり山脈/the Misty Mountains)のケレド=ザラム(Kheled-zâram)に定住。
モリアの坑道(the Mines of Moria)が作られる。
ドゥリンが死んでカザド=ドゥム(Khazad-dûm)に墓が作られる。




(不死のドゥリンの動線を黄色で表してみました)

ドゥリン一族の祖先、不死のドゥリンがグンダバドで目覚めたエピソードはThe Peoples of Middle-earthに載ってました。
グンダバドはその後オークに占領されてしまうようです。


ミドルアースの地名は共通語(の英訳)とエルフ語の2種類あることが多い。ドワーフ関係の地名だとさらにドワーフ語(クズドゥル)の名称もついてて混乱します。日本人には日本語訳もあるので一つの地名に4種類くらいの呼び方があることになります。・・・覚えられないよ・・・


モリアはエルフ語。ドワーフはカザド=ドゥムと呼ぶようです。
アザヌルビザール(ドワーフ語)はカザド=ドゥム(モリア)の東側にある土地(だと思う)。エルフ語ではナンドゥヒリオン。

ザ・ミスティ・マウンテンズはエルフ語でヒサイグリア。ドワーフ語は不明。


<第三紀>


TA1300年
ザ・ミスティ・マウンテンズにオークの数がふえ、ドワーフを攻撃しはじめる。

TA1980年
モリアのドワーフたちはミスリル(mithril)を求めてバラジンバル(Barazinbar)の下を掘り進める。
モルゴスのバルログ(a Balrog of Morgoth)が眠りから覚め、ドゥリン六世(Durin VI、1731-1980)を殺害。

TA1981年
ドウリン六世の息子ナイン一世(Náin I、1832-1981)もバルログに殺害され、ドワーフたちの多くはモリアを去って北へ逃れる。

TA1999年
ナイン一世の息子スライン一世(Thráin I、1934-2190)がマークウッド(闇の森/Mirkwood)の東にあるエレボール(Erebor)にドワーフの王国を創建し山の下の王となる。
エレボールでアーケン・ストーン(the Arkenstone)が発見される。





(黄色のライン=ドワーフたち、ピンクのライン=スライン一世で表してみました)

ドワーフたちはカザド=ドゥム(モリア)で坑道を掘って楽しく暮らしていたのですが、貴重な金属ミスリルを求めて深くもぐりすぎ、バルログという怪獣を掘り当ててしまいました。
バルログは固有名詞じゃなくて種族名のようです。この子は「ドゥリンの禍(Durin's Bane)」というキュートなあだなをもらいました。

バラジンバル(ドワーフ語)はザ・ミスティ・マウンテンズにある山の名前。エルフ語ではカラズラス、共通語ではレッドホーン(赤角山/Redhorn)。

カザド=ドゥム(モリア)のドワーフたちは北の方へ逃げますが、なぜかスライン一世だけはエレボールへ行って王国を創立します。
ドワーフの王様はときどき故郷から旅立って新しい国を作るようです。女王蜂みたいですね。

エレボールはエルフ語。共通語ではザ・ロンリー・マウンテン(はなれ山/the Lonely Mountain)。
ドワーフは当然違う名前で呼んでたと思うのですが資料がありません。こんな大事な場所のドワーフ語が分らないなんて!




TA2210年
ナイン一世の息子トーリン一世(Thorin I、2035-2289)はエレボールを去り、北のザ・グレイ・マウンテンズ(灰色山脈/the Grey Mountains)に行く。

TA2570年
北に龍が現われてドワーフを悩ませる。

TA2589年
ダイン一世(Dáin I、2440-2589)と次男のフロール(Frór、2552-2589)がザ・グレイ・マウンテンズで龍に殺害される。

TA2590年
ダイン一世の長男スロール(Thrór、2542-2790)がアーケン・ストーンとともにエレボールに戻る。
ダイン一世の三男グロール(Grór、2563-2805)が家臣とともにジ・アイアン・ヒルズ(くろがね連山/the Iron Hills)に向かう。





(黄色のライン=トーリン一世、ピンクのライン=スロール、赤のライン=グロールで表してみました)


トーリン一世はなぜかエレボールを去ってザ・グレイ・マウンテンズへ。
しかし北方では龍が増えてきて、ダイン一世が殺されてしまいます。

ダイン一世には息子が3人いて
長男スロール:エレボールへ移住
次男のフロール:ザ・グレイ・マウンテンズで死亡
三男グロール:ジ・アイアン・ヒルズへ移住
と離散します。

バーリン&ドワーリン兄弟の先祖のボーリン(Borin)はダイン一世の弟。
このときスロールに従ってエレボールへ移住したようです。


Grór, Dáin’s son, went away with many followers to the Iron Hills; but Thrór, Dáin’s heir, with Borin his father’s brother and the remainder of the people returned to Erebor.







TA2590年にはドゥリンの一族はジ・アイアン・ヒルズとエレボールの二大居住地に分かれて住んでいました。


続きは
〔ほび〕 部外者のためのドゥリンの一族の歴史(地図つき) ②



今日の記事はここまでです。多謝光顧!

[PR]
2014年 08月 22日 |
今日はドワーフの王様リチャード・アーミティッジ氏のお誕生日ですね。
その良き日に日本でもリチャード氏が主役を演じた「イントゥ・ザ・ストーム」が公開されたので見てきました。


オフィシャルサイト


いま
「え?リチャード・アーミティッジが主演だったの?」
と思ったでしょ?

TVでもCMいっぱい流れてるのに主役のイケメンがほとんど画面に出てこない宣伝ってどういうこっちゃ・・・とあきれています。
トレイラーにも竜巻しか映ってません。
この英国俳優ブームにもったいない。



↑こういうポスターにしてほしかった(イメージ)



映画はすごい迫力で面白かったです。
美男子に興味がない人がみても大丈夫だと思います。

予告編が「ホビット 決戦のゆくえ」で、大画面で見れて嬉しかった。
王様の声ステキ。



(以下ネタバレ感想)


リチャード氏は地味なスーツ姿でもお美しく、雄雄しく竜巻に立ち向かっておられました。
しかし、ヒロインとバツイチ子持ち同士のラブロマンスを期待していたのに何もなかった!
高校生の恋愛なんかいらん!熟年に恋させろ!(暴動)

命がけで救出した息子ふたりをハグしてる場面は「ホビット第3部もこんななのかな」と映画本体とは無関係なところで涙ぐんでました。
想像するだけでもう・・・



1971年8月22日のしばらく後、9月8日にはマーティン・フリーマンも生まれてるんですよね。
その年のイングランドには演劇彗星でも異常接近していたのでしょうか。



今日の記事はここまでです。多謝光顧!

[PR]
2014年 08月 21日 |
タイトルに〔ほび〕がついている記事は映画『ホビット』について書いています。
何の遠慮もなくネタバレしています。画像は無断転載ですすいませんすいません。




■ハーフリング

「ホビット」でビルボが時々「ハーフリング」と呼ばれてます。
ホビットの別名らしいです。

トールキンの造語なのかと思っていたら辞書に載ってました。

halfling(スコットランド、北イングランド)
未成年者



oxford dictionariesでは

halfling/ˈhäfliNG/
(In fiction and fantasy) a member of a race of small people.





使い方の例:

ドーリのハーフリング





ガラ様のハーフリング
Galadriel: Mithrandir? Why the Halfling?




ドワーリン殿のハーフリング

Dwalin: Curse that halfling! Now he’s lost?!






王様のハーフリング
Thorin: The halfling?






■プリンスリング

ところでfanfictionを読んでいると(ごめんこんな話題で)、princelingという単語によく出会います。

princeling
小君主、小公子



oxford dictionariesでは

princeling /ˈprɪnslɪŋ/
1.The ruler of a small principality or domain:
an obscure family of German princelings
2. young prince.


プリンスリングと呼ばれる資格があるのは王子様時代のトーリン、フィーリ、キーリ、レゴラスちゃん。
しかし、そう呼ばれたら侮辱されたと感じて怒らないといけないようです。

「なんとかリング」には小さくてか弱いという含みがあるんでしょうか。



■エルフリング

「ホビット竜に奪われた王国」(The Hobbit: The Desolation of Smaug)ではエルフ王スランドゥイルが捕虜にしたオークに

elfling

と呼ばれて激怒してらっしゃいました。
elflingは「妖精ちゃん」くらいのニュアンスでしょうか。


Orc: Our time has come again. My master serves the One. Do you understand now, Elfling? Death is upon you. The flames of war are upon you-”




スラ様を怒らせたオークは気の毒なことになりました。阿弥陀仏~


Thranduil: There was nothing more he could tell me.




■ドワーフリング

またfanfictionではちびっこドワーフを指してdwarflingという言葉もよく使われていますが、これはさすがにファンの造語のようです。
赤ちゃん時代のフィリキリがドワーフリングと呼ばれてるととても可愛い。

fanficの話ばかりで恐縮ですが(いま耽溺してるので)、ディス姫がキーリを出産するのでフィーリがトーリンに預けられるんだけど、わんぱくすぎて伯父さんが手を焼いてるところにドワーリンが助けに来てくれるというのがあって、毛布にもぐりこんで出てこないフィーリを見たドワーリンが
「おやおや、こりゃドワーフリングじゃなくて小さいエルフじゃないか」
怒ったフィーリが
「ぼくはエルフじゃないやい!」
とまんまとおびき出されるというキュートすぎて死にそうな作品があるんですけど。



■ビアードリング

そんなわけで「なんとかリング」というのは小さくて可愛い生き物につく接尾詞なのかと思っていたら、指輪物語のアペンディクスではスロール王がアゾグに

Come on, beardling!


と呼ばれてました。 beardlingは日本語訳では「髭じじい」。

アゾグから見たらキュートなお髭だったのかもしれない。
かも~ん、びあーどりんぐ♥





今日の記事はここまでです。多謝光顧!

[PR]
2014年 08月 19日 |


先日飛行機に乗ったら機内プログラムに「シャーロック シリーズ3」があって行きも帰りも見入ってしまった。もう何度も見て家にDVDもあるのに何やってんだ俺。


だってマーティン・フリーマンが好きなんだも~ん。
というわけでThe Office のUK版DVD(シリーズ1&2)を見終わりました。

(ちょっとネタバレしています)

・・・難しかった・・・
英語字幕で見たので内容がぜんぜん理解できなかった、というより何のドラマなのか把握できないままぼーっと見終わりました。

あるオフィスにカメラが密着取材するドキュメンタリー仕立の作品、という設定みたいです。
途中に従業員のインタビューが挟まってて、その部分は演技というのを忘れさせる迫真の出来ばえ。
みんなそれなりに悩みがあって、仕事の不満とか挫折感をポロっともらすところがすごく良い。会社員ってどこの国も似たようなもんだなと身につまされます。


でもイギリスの会社生活ってある面では日本より大変そう。
同僚の受話器を強力接着剤で本体にくっつけたり、文房具を隠したりするんですよ。小学生か?
しょっちゅうオフィスでパーティがあったり飲みに行って、上司の寒いギャグや下手な歌にお愛想笑いしなきゃいけないし。
女の子は誰にでもキスをせまられちゃうみたいだし(セクハラ天国なんですね)。誕生日にいやがらせのようなプレゼントをもらっても喜ばないといけないし。


マーティンはティム・カンタベリーという事務員の役です。受付嬢にひそかに恋している。
片思い相手のドーン・ティンズリーがもっさりした感じで、アメリカ映画の「できるオフィス・レディ」とかとはほど遠くて親近感が持てる。

ラスト近くティムが突然ドキュメンタリー用のマイクをオフにして、ドーンになにやら真剣に話しかけるところがすごく良い。
会話が終わるとマイクをつけなおして、ちらっとカメラを見て結果をぼそぼそっと報告するマーティンの演技がさりげなく上手い。

分からんと思いつつもけっこう楽しめました。



登場人物がいろんな身振りをするんです。
セリフは英語の辞書を引けば分かりますが、ボディランゲージは何を意味しているのか理解できない。すごく異文化を感じました。

イギリス人がよくやる舌をつきだして「ブーッ」と音をだす場面で字幕が

Blow a raspberry

となってました。ラズベリーを吹く、とは?

wikiの日本語「ラズベリー (スラング)」に解説があって

raspberryは舌を唇の間にはさんで息を吹き出した際に出る屁のような音自体を指し、blow a raspberryでこの音を出す行為を、give a raspberryで誰かに向かってこの音を出す行為をそれぞれ表す。
raspberryのこうした用法は、コックニーの俗語でこの語が屁の意味で用いられていたことに由来する。これは押韻俗語と呼ばれる造語の一つで、言い表したい語と韻を踏む連語表現のうち、韻を踏んでいない部分だけを呼ぶことによって、元の語を暗に示すものである。raspberryの場合は、fart(屁)と韻を踏むraspberry tart(ラズベリータルト)という表現のうち、fartに対応するtartの部分は略し、raspberryだけを呼ぶことにより、fartの意を暗に示している。


勉強になりました。


今日の記事はここまでです。多謝光顧!

[PR]