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2013年 07月 31日 |
ネットのレビューの悪評がすさまじく、いったいどんなにダメ映画なんだろうとワクワクしながら見ました。

ねたばれしてるので(というか長文のうえバラバラすぎて自分でもどうかと思うので)折りたたみます

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2013年 07月 27日 |
先日テレビを見ていたら中国の抗日雷劇がどーたらという報道がありました。
最近日本でもよくニュースになってますよね。
で、ふとテレビ画面を見たら

ゆ・・・于濱!?

一瞬于濱がアップになった気がするけど見間違いかなー?
と思ってたら矢野浩二さんが紹介されました。
代表作として《狙撃手》の片段が流れたようです。驚いた。
(公平を期して言えば佟大為も映ってました)


矢野浩二さんは中国で俳優さんとしてきちんと評価されているようで安心しました。
そして中国ドラマ中の日本軍の描写についてナレーターが語っている背景映像は日本軍ではなくて國軍なのでは・・・と思えました。ていうか霍老師が邵峰に説教してる場面なのでは・・・と思えました。




こんなところでお会いすると思わなかったからドキドキしちゃったわー。



というわけで今日は陸魯。
本当にごく一部の人しか楽しくない記事です。


第2集


学生さんたちも戦場に出るようになりました。
苑志豪(陳建斌)は分隊長になったらしい。主役だけに銃火器にもあっというまに習熟しました。

テストしてみる夏天庚(霍青)。
「八路軍の八って叉子八それとも薬葫芦八?」
・・・?意味わかんないんですけど?



答えは叉子八だそうです。
んじゃー「薬葫芦八って何?」と聞く夏天庚。
何か書いてるところが可愛いなあ~



苑志豪は「それはアラビア数字の八」と教えてあげました。
叉子八(フォークのハチ)=漢数字の八
薬葫芦八(ひょうたんのハチ)=アラビア数字の8
ってことのようです。

夏天庚は貧しかったので学問ができなかったんですね。蒙蒙。



苑志豪が女性から貰った銀のかんざし(?)を見つけて
「それって読書人の愛情信物(愛のプレゼント)ってやつだろ?」と嬉しそうな夏天庚。
・・・可愛いすぎる・・・



馬で戻ってきたと思ったら落馬しちゃった夏天庚。
助け起こす蘇一亭(邵峰)。



「ぴーぐー」を怪我したらしい。・・・どうしてそんなところを?
(覗いても見えない>邵峰)



馬から落ちる場面は替身だと思うのですが、ご本人が落ちたんだったらどうしょう。
霍老師は初期のころスタントを使うことを知らず、危険な場面もなんでも自分でやってたらしいです。


苑志豪は医学の心得もあるようです。薬を調合してるところ。



「脱褲子」と言われて「喫薬還脱褲子?」とびっくりしてる夏天庚可愛い・・・



逆光で微笑してる蘇一亭が邪悪だ



妙なキャプチャが取れてしまったのでご披露します



情けない顔かわいい



「痛いのなんか怖くないぞ、来い!」
と言ったものの、けっきょく大騒ぎ。



「得譲這薬進去」補語です。
って、何の薬!?
(「進去」してるのは蘇一亭)



終わった。
ハナ拭いてる・・・かわいい・・・



もう痒くなくなったらしい。何の怪我だったの・・・



苑志豪のガールフレンドが面会に来たのでうらやましがる夏天庚。
どーして苑志豪はモテモテなのに夏天庚には恋人がいないのかしら。老夏はみんなの恋人だから?(違)




・・・たったこれだけ書くのに一日終わってしまった・・・
老夏が可愛すぎる。

今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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2013年 07月 25日 |
中国の楚漢の争いを題材にしたドラマっていろいろあって分かんない~
自分用に整理してみました。自分の気になることしか書いてません。



■≪漢劉邦≫
1998年大陸ドラマ

張良: 王剛

・・・本当でしょうか・・・?
同姓同名の別人だと思うんですけど気になる。※



■≪楚漢驕雄≫(The Conqueror's Story)
2004年香港ドラマ(TVB翡翠台)

劉邦: 鄭少秋
項羽: 江華
張良: 蒋志光
趙高: 羅君左

何が驚いたって2004年の作品でアダム・チェンが主役を張っている!
さすが永遠のチェン様!もちろん主題歌も歌ってます。
江華の項羽は頭良さそう。少なくとも全身筋肉ではなさそう。
張良役の蒋志光は≪皇后大道東≫を歌ってた人ですね。≪回到三國≫という大陸だと即封殺されそうなドラマで荀彧を演じています。香港ではこういうタイプが大謀士を演じるのかな、と思ったらwikiに「雖然外形非常普通,不過勝在特點夠突出,善於飾演娘娘腔的中年男子」って書かれてる(笑)


■≪大漢風≫
このドラマ状況が複雑です。
最初は2005年に電視電影(テレビ映画?)として≪破釜沈舟≫≪鴻門宴≫のみ単独で公開されたようです。
2006年に21集のドラマとしてCCTVで放映、この時のタイトルが≪大漢風≫。
その後中国では40集バージョンが発売されて、タイトルも≪楚漢風雲≫に変更。
香港では≪楚漢風流≫のタイトルで50集に編集したバージョンを放映。日本と台湾では≪大漢風≫のタイトルで50集バージョンを放映。
私が見たのは香港版の≪楚漢風流≫。

項羽: 胡軍
呂雉: 呉倩蓮
趙高: 王剛
李斯: 李立群
張良: 沈保平
大鉄錘: 晋松
造型設計: 張叔平

ン・シンリンはもうこの当時から皇太后級の女優になっていたのですね。
張良の衣装が東邪西毒みたいなのはウィリアム・チョンのせいなのか・・・


■≪楚漢争雄≫
2012年大陸ドラマ。wikiにはなぜか英文版しかない。英語の需要あるのかしら。
≪楚漢伝奇≫にまともにぶつけてくるのかとワクワクしてたら、途中で打ち切りになって、地方局でひっそり復活という不可解な展開になってた謎のドラマ。

劉邦: 黄秋生
吕雉: 柯藍
張良: 馬暁偉
趙高: 石小満

趙高は新三袁術様。
吕雉役の柯藍はドラマ版の≪手機≫で戯劇学院の“特二”な老師を演じてた人ですね。(いま見てるもので)


■≪楚漢伝奇≫ (Legend of Chu and Han)
2012年大陸ドラマ。
別名≪趙高伝≫(春香伝みたい薄幸そう)
「中国史上最も高価なドラマ」のキャッチフレーズでお茶の間の話題を独占(したかどうかは不明)。

劉邦: 陳道明:
項羽: 何潤東:
張良: 霍青:
秦始皇: 于和偉:
李斯: 李建新: 
趙高: 許文広

いまwikiみたら「余文樂:太醫」って書いてあった。ショーン出てましたっけ?



■≪鴻門宴≫ (White Vengea)
2011年ダニエル・リー監督映画

劉邦: 黎明
張良: 張涵予
范增: 黃秋生
樊噲: 陳小春
韓信: 安志傑

張涵予の良殿が硬漢、軍師やるより自分で天下取った方が早い。
クライマックスはアンソニー・ウォンとハンユーの囲碁対決。
ライ・ミンのやる気の感じられない劉邦が画期的だった。


■≪王的盛宴≫ (The Last Supper)
2012年陸川監督映画
まだ見てません。キャストが豪華だ。

劉邦: 劉燁
項羽: 呉彦祖
韓信: 張震
項荘: 聶遠
蕭何: 沙溢
呂雉: 秦嵐
奇道: 張良



■≪大将軍韓信≫
2010年大陸ドラマ
孫海英が劉邦・・・

劉邦: 孫海英
張良: 黄海

検索してみたら孫海英の劉邦は「史上最雷人」と評されてたようです。
《韓信》孫海英滿口陝西話被稱史上最雷劉邦


■≪秦時明月≫
2007年沈楽平監督大陸動画連続劇
3Dアニメ(って何?)
もっと最近の作品かと思ってました。
2013年中に映画版が完成予定だそうです。



※あとで動画探してみたらやっぱり別人でした。



回到三國 - 第 15 集預告


既生瑜~何生亮
なんかけっこう面白そうな気がする・・・


今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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2013年 07月 24日 |
敏感な時期に敏感なドラマレビュー。勇気あるオレ。
でもいま話題の《雅典娜女神》とかに比べたらすごくオーソドックスなドラマだと思います。

この記事の予測対象読者

霍青ファン
邵峰ファン
于和偉ファン
于濱ファン

上記以外の方はスルーください。


五四運動の影響で学問を捨てて革命と戦闘に身を投じる大学生たちの物語・・・だと思います。よく分からず見てるので間違ってたらすいません。
放映当時はごく普通の戦争ドラマだったのでしょうが、新版三国のあとで見ると、集団転生ドラマにしか見えない・・・

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2013年 07月 22日 |
English Pronunciation in Use: Elementary(三回目)をやってます。
3回目ともなると、いままで気づかなかったことも分かってきます。

17課では/ʃ/と/ʒ/のサウンド・ペアを学習しました。

/ʃ/は無声後部歯茎摩擦音
shop/ʃɒp/

/ʒ/は有声後部歯茎摩擦音
usually/ˈjuːʒʊəli/

/ʃ/の有声音が/ʒ/ですね。これはよく分かりました。



18課では/tʃ/と/dʒ/のサウンド・ペアを学習しました。

/tʃ/は無声後部歯茎破擦音
chip/tʃɪp/

/dʒ/は有声後部歯茎破擦音
jam/dʒam/

/tʃ/の有声音が/dʒ/ですね。これもよく分かりました。



しかし、ここではたと分からなくなったのは、/ʒ/有声後部歯茎摩擦音と/dʒ/有声後部歯茎破擦音の違い。


■/ʒ/
television /ˈtɛlɪvɪʒən/
Asia/ˈeɪʒə/
usually/ˈjuːʒʊəli/
説明図はこんなの

(English Pronunciation in Use: Elementary Unit17)


■/dʒ/
jam/dʒam/
jeans/dʒiːnz/
general/ˈdʒɛnərəl/
age/eɪdʒ/
fridge/frɪdʒ/
John /dʒɒn/
George /dʒɔːdʒ/
Jimmy /ˈdʒɪmi/
説明図はこんなの

(English Pronunciation in Use: Elementary Unit18)


いや~「テレビジョン」の「ジ」と「ジョン(・ワトスン)」の「ジ」って違う音なんですねえ。ぜんぜん気づいてませんでした。
音を聞き比べても違いが分からない。

つまり
/ʃ/と/ʒ/の違いは分かる
/tʃ/と/dʒ/の違いは分かる
/ʃ/と/tʃ/の違いは分かる

しかし
/ʒ/と/dʒ/の違いは分からない


まあいいか分からなくても。



(おまけ)

/ʃ/でおどろいたのが

Russia /ˈrʌʃə/

「ロシア」じゃなくて「ラシャ」なんですね~

もしかして布の「ラシャ」ってロシアから来たのかなあと思ったら、語源はポルトガル語のraxaでした。
そして、もしかして「ラッシャー木村」はロシア系なのかなあと思ったら、そちらはrusher /rʌʃə/のようです。
・・・急ぐ人?


今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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2013年 07月 21日 |
ある日の当ブログの検索キーワード
権様ファンと禿驢ファンが一同に会する奇特なブログです。




さて、唐突ですが、《大漢風》で趙高を演じているのが王剛と気づいたので見てみました。(王剛のプロフィールに載ってた)


オープニング
これですな!!(たぶん)



第1集

始皇帝が「今後朕以外は朕と言ってはいかん、大秦帝国は千世万代続くのじゃー」とフラグすぎる宣言をして始まりました。
この場面では趙高は出てこなかった。

土煙がもうもうと上がってて、道路工事かしらとおもったら焚書坑儒だった。
ダイレクトに埋めてました。


なにやらやや美形っぽい人物が登場。
笠のワカメは風除けでしょうか?《Ashes of Time》の西毒どんみたい。



美形っぽい人のツレ。
こ・・・この鼻の穴は・・・禿驢!!
あわてて百度百科のキャスティング表見直すと
「大鉄錘: 晋松」
大師けっこう芸歴長いんですね。



水滸時代の大師(おまけ)



老百姓が秦の兵隊に無体なことをされているのを見て助けに行こうとする大師。
止める張良(でしょうねシチュエーション的に)
禿驢はよく手を握られているが・・・あのでっかい手を握るのは大変そう。



水滸時代に手を握られる大師(おまけ)




項羽(胡軍)
初登場なので一応キャプチャとっときました。
若いですね、お肌がつるつるしてます。



同年同月同日生まれの劉邦(肖荣生)と可愛い盧綰(左の人)



もう始皇帝暗殺場面です。さくさく進んでます。
大師~(何が目的で見てるドラマか分からなくなってきた)



鉄槌投げたけどはずれちゃったので一人で敵陣に飛び込む大師。
♪ションディーイーアルサンスーウ~兄弟相逢三椀酒~
(BGMないので歌っときました)


やっと趙高(王剛)登場。



張良(沈保平)と大鉄錘(晋松)はここでお別れのようです。
冒頭からずっとナレーションだと思ってたのが張良のモノローグといまごろ気づいた・・・
(下の長い字幕がぜんぶ張良のひとりごと)
この調子で良殿主役で進行するのかな?



川辺ですきっ腹をかかえているこの人は状況からみて韓信(呉樾)でしょう。
ぽっちゃり色白で可愛い。三国だったら阿斗を演じそうなタイプ。
このあと股くぐりも意外にてきぱきこなしてました。



張良は項伯のところに遊びにきました。
そして項羽の兵法の師匠になりました。そんな話だっけ?



籍児も兵法を習って万人敵になる気まんまんです。この子も鼎を持ち上げるんだろうか・・・



籍児と知り合えて子房の心の中も十分喜んでいます。
良殿はどうしてどのドラマでも自分のことを字で呼ぶんでしょう・・・何か決まりがあるのか?



秦を滅ぼすのは「胡」だそうです。
宦官なのにポワロひげのある趙高。モナミ~
この口は「モン・デュー」ではなくて“hu”。


日本人は全般的に“u”の発音苦手だと思います。
コツは唇を思いっきり丸くして、絶対に唇から力をぬかないことです。1つの音を発音するのに長いときだと1秒くらいかかりますが、その1秒間ぜったいに唇をゆるめてはいけません。(唐突な発音教室)


第2集

亭長になったので、みんなに「刮目相看」を強要する劉邦。
変な帽子は自分で編みました。編み物王子。



通りすがりの女性からパンを強奪してののしられるレ・ミゼラブル韓信。
♪I had a dream my life would be~



美女を救出した劉邦と項羽。
え、三角関係ですか!?(ていうかここで会うのか主役二人)
歴史ドラマというよりコメディっぽいんですが・・・日本でも放送されたんですよね、これ・・・



第2集に趙高は出なかった・・・がっかり。
続きは見るかどうか分かりません。
次に趙高が活躍する回を知ってる方、情報求む!


いま気づいたんですけど、《大漢風》ではなくて、香港版の《楚漢風流》を見ていたようです。
道理で字幕が画数多いと思った。


今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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2013年 07月 20日 |


さまよう魂がめぐりあうとき QUAND REVIENNENT LES AMES ERRANTES
フランソワ・チェン(著者)
辻由美(訳者) (みすず書房)


みすず書房のサイトより

フェミナ賞受賞作『ティエンイの物語』で高い評価をうけた中国系フランス作家の最新作。紀元前三世紀、秦の始皇帝を暗殺しそこなった荊軻、その十年後にふたたび皇帝を狙う打楽器筑の名人高漸離、二人の男と友愛で結ばれる春娘。この男女三人の織りなす運命を、ギリシア古代劇のように語るこの小説は、三つの魂がめぐりあうクライマックスで詩となって謳いあげる。


表紙の「魂兮歸來」の4文字に惹かれて手にとりました。
たまたま平台に置いてなかったらめぐりあえなかった・・・

フランソワ・チェン(中国名:程抱一)はフランス留学してたら文革が起こって、中国に帰れなくなった中国人作家だそうです。

表題作の「さまよう魂がめぐりあうとき」は荊軻、高漸離、春娘の三人の物語なんですけど、半分詩みたいで、私にはちょっと難しかった。
面白かったのは翻訳者との談話「縁組した言葉で作家になること――フランソワ・チェンに訊く(辻由美)」。

中国人がフランス語で書いてアカデミー・フランセーズ会員にまでなるってすごいですよね・・・
自分で詩を書くだけでなく、中国の古典詩についての研究書もたくさん出してるようです。


ところでフランス語圏の中国人作家って、日本の出版社にも読者にもとても愛されてる感じがするんですけど。
中国の中国人作家って日本の出版社にあまり愛されてる感じしないんですけど。
おフランスの作家のほうが高尚なイメージだし。表紙も綺麗。


今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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2013年 07月 02日 |

「音声学・音韻論 (日英語対照による英語学演習シリーズ) 」
窪薗 晴夫 (くろしお出版)

(記事中、漢語ピンインと英語のアルファベットと発音記号とカナがごっちゃになってますが、ブログ主の頭がごちゃごちゃになっているせいです。)


このあいだ英語の入音(誤)について悩んでいたときに見つけたサイト
「日本語の促音」
の記事を書いておられる窪薗晴夫先生の本を読んでみました。

めちゃくちゃ面白かったです。
主に英語と日本語について書かれているのですが、中国語学習者にも勉強になることがたくさんありました。

日本人はたいてい中国語の“ü”の発音が苦手だと思います。
この本を読むとその理由が分かります。


その一つがウムラウト(umlaut)と呼ばれる前舌・円唇という特徴を持った母音の生起に関するものである。ドイツ語やフランス語、中国語、古英語(7世紀~11世紀)などに見られるこの種の母音は、舌の位置を[i]や[e]と同じ位置に(つまり前舌を高く)したまま、唇を[u]や[o]の発音時と同じように丸くすることによって作り出される。別の言い方をすると、[i]や[e]を発音するつもりで唇を丸くすればよい。この種の音は、舌の動きと唇の形状との間に「前舌・円唇」という不自然な組み合わせを有していることになる。


「音声学・音韻論 (日英語対照による英語学演習シリーズ 」2.6 母音 p.20



“ü”は前舌が高く、唇が丸いんですね。
日本語は「イ」も「ウ」も唇が平たいので“ü”の音を出すのに練習が必要なのでしょう。


もう一つ「前舌・平唇」「後舌・円唇」という相関関係で面白いのが、日本語の「う」という母音である。日本語の「う」は英語などの[u]に比べると円唇性を失ってきていることが知られており、その傾向は特に東日本において強いとされている。このため、日本語教育などにおいては日本語の「う」を後舌の平唇母音([ɯ])と記述しているものも少なくない。後舌・平唇母音というのは上で述べた舌の位置と唇の形状の間の自然な組み合わせに反するもので、前舌・円唇という特徴を持つウムラウトの音と同じく有標な母音ということになってしまう。この分析が正しいならば、日本語の「う」は後舌・円唇という自然な音から後舌・平唇という不自然な音に変化してきたことになり、上で述べた有標・無標という観点から見ると奇妙な変化ということになる。しかしながら、この分析は現代日本語の「う」を後舌・平唇と見なしてしまうことに問題がある。実際に英語の[u]と日本語の「う」の発音を比較してみるとわかるように、日本語の「う」は後舌ではなく、前舌の方へ(つまり「い」の方へ)舌の位置がやや移動している。また日本語の「い」と「う」を連続して発音してみても、舌は前後にそれほど大きく動いていない。これらのことから、日本語の「う」は完全な後舌母音ではなく、前舌と後舌の中間の位置が盛り上がりができた母音と言うことができる。この観察に基づくならば、日本語の「う」は舌の位置と唇の形状の間に見られる自然な相関関係に反する発音ではなく、むしろ、舌の位置が前方へ移動するにつれて円唇性が失われてきた自然な変化とみなすことができるようになる。

「音声学・音韻論 (日英語対照による英語学演習シリーズ 」2.6 母音 p.20



“ü”の音の出し方を説明するときに

中国人:“i”の唇で“i”の音を出しながら唇をだんだん丸くする
日本人:「ウ」の唇で「イ」と言う

ってパターンが多い気がします。
私は唇をだんだん丸くしていく方式のほうが出しやすい。たぶん舌の位置が(自分にとっては)決まりやすいからでしょう。


半母音の説明が分かりやすかった。

母音と子音の境界は明確なものではなく、母音の延長線上に子音があ
り、子音の延長線上に母音があるという関係を成している。調音法の場合には、[i]と[u]の調音からさらに日の開きを狭くして空気が流れる隙問(つまり声道)を狭くすると、半母音([j],[w])や流音([1],[r])などの接近音(approximant)が作り出され、さらに声道を狭めると阻害音(obstruent)が作り出される。接近音とは母音より声道が狭められる
が、摩擦が生じるほどには狭められない音である。[j]や[w]の半母音
(semivowel)と[1]や[r]という流音(liquid)がこの中に含まれる。これに対し阻害音は、摩擦が生じるか(摩擦音)、完全に閉鎖が生じるか(閉鎖音)、あるいは閉鎖が起こった直後に摩擦が生じるか(破擦音)という三つのタイプに分類される。

「音声学・音韻論 (日英語対照による英語学演習シリーズ 」 2.7 子音 p.23




有声音と無声音について。
中国語の“da”“ta”などがどっちも無声音なのはどうしてなのかなーと謎でしたが、ちょっと理解できた気がします。


有声・無声の区別については、状況がやや複雑で、閉鎖音や摩擦音などのような阻害音と、流音や半母音などの接近音を分けて考える必要がでてくる。接近音や鼻音は基本的に母音と同じ振る舞いを見せ、基本的に有声しか現れない。つまり接近音や鼻音にとっては有声が無標の状態である。日本語のナ行、マ行、ヤ行、ラ行、ワ行の子音が有声音であるというのはこのためである。これに対し阻害音の場合には、既に述べたように有声・無声の両方が生じることが多く、この間で対立が生じる。しかし有声と無声のいずれも同じような自然性を持つかというとそうではなく、有声阻害音([d]や[z])より無声阻害音([t]や[s])の方が自然性が高いと言われている。たとえば中国語のように閉鎖音に有声・無声の対立を持たない言語を見てみると、これらの音は無声で出現する。スウェーデン語には無声阻害音と有声阻害音の対立はあるものの、無声摩擦音の一部にしか、対応する有声音は存在しない。無声音はあっても対応する有声音がないという点では、日本語や英語の[h]の音も同じである。一般に、有声阻害音はあるのに無声阻害音はないという状況は観察されないのである。

「音声学・音韻論 (日英語対照による英語学演習シリーズ 」 2.7 子音 p.28




「現代英語の子音の分類表」と「英語の母音体系」の表があまりに便利なので勝手にコピペしました。
問題あれば削除予定

「現代英語の子音の分類表」


「音声学・音韻論 (日英語対照による英語学演習シリーズ 」  p.23


「英語の母音体系」


「音声学・音韻論 (日英語対照による英語学演習シリーズ 」  p.41



まいにち中国語の三宅先生の説明は

口を丸くすぼめ“u”を言ったら、口の形はそのままで意識としては「イ」と言います。
(まいにち中国語テキスト 2013年4月号 p.12)


でした


今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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