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2011年 01月 28日 |
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「三国三人行︰大嘴侃三国(附贈光盤)」
作者:梁宏達.紀連海.阿憶
出版社:安徽文藝出版社



白状します。「鏘鏘三人行」と間違えて買いました。

ドラマ新版「三国」のプロモーションの一環として安徽衛星テレビが企画した番組を書籍化したもののようです。スタイルはまんま「鏘鏘三人行」のパクリ。

本と付属光盤で1セット。光盤はDVDかと思ったらCDでした。

番組の内容は「三国演義について、三人の文人が縦横無尽に語りつくす」。
本のまえがきにも書いてありますが、三人とも醜男です。(本人が言ってるんだから・・・)
醜男三人組が英雄にツッコミを入れるというのが売りみたい。

でも「三国演義」についてのツッコミって、結局は羅貫中に対するよくあるツッコミになってしまうのですよね。
マニアには物足りない番組なんじゃないかしら・・・

北方人が猛スピードで喋る番組なので、CDは聴力の訓練に重宝しそうです。





「此周瑜非彼周瑜」って回は周瑜がさぞかしこきおろされるのだろうと覚悟して聞いたら、かなり褒められてました。
なぜかと思ったら、安徽衛星テレビの製作だからですね。「周瑜は郷土(安徽省)の誇り」なんですって。

網友の「周瑜に対する間違った認識を改めさせるために日夜努力している」というメッセージが感動的でした。


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2011年 01月 19日 |
d0127061_1940425.jpg「某夜,月未升…… 」
Par une nuit ou la lune ne s’est pas levee


作者:戴思杰
原文作者:Dai Sijie
譯者:梁若瑜
出版社:皇冠



「月が昇らなかった夜に」の中文版。
作者の中文ではなく、台湾人による翻訳です。

作者ダイ シージエがまえがきで、フランス語で文学を遊んでみようと書いた小説が母語に翻訳されるなんて、また別のゲームで遊んでるみたいだと言ってます。

そうか遊戯だったのか、と思って読んでみると、「あ、ここ笑うところだったんだなー」と気づく箇所がいくつもありました。
(日本語で読んだときは、ストーリーを追うのでせいいっぱいで、笑いどころまで気が回らなかった。)


2回読んでも構成がよく分からないままだったんですが、文章はきれいだしリズム感も良かったので、中国語版も読んで良かった。

そしてラストは分かってても感動しますね。
このあいだ「京都国立博物館<特別展覧会>筆墨精神―中国書画の世界―」の「奇跡の再会 三国志呉志残巻」へ行って、真っ二つに引き裂かれた写本が継ぎ合わされて展示されてるのを見たときに(こちら)、自分でも異常だと感じるほどすごくじ~~んとしてしまい、どうしたのかと不思議だったんですが、ちょうどこの本を読んでるときに展覧会に行ったんでした。
(さっきラストシーン読んでるときにやっと気がついた。我ながら鈍い・・・)



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2011年 01月 15日 |
佟大為主演の国民党軍のスナイパーの話、だと思います。
監督GXX。日本軍と戦ったり八路軍と揉めたりしながら成長していく青年の物語、らしい。
日本人が見る必要はあんまりなさそうなんですが、なんといっても


霍青老師と邵峰が共演


してるんですよ。
新版三国のときは入れ違いになってて共演場面は見れなかったから・・・

キャスト表によると
霍青:段之凡(新八旅旅長)
邵峰:文軒(参謀長)

二人は同僚のようですが、仲が悪そうで期待させます。

邵峰の眼鏡って良いですよね・・・(萌)
狙撃手 邵峰眼鏡

霍青老師は性格悪そうな役です
狙撃手 霍青1

イケズな笑顔が素敵・・・(病)
狙撃手 霍青2

並んでる場面が夢のよう
狙撃手 霍青邵峰

得意の三白眼で霍青老師を見つめる邵峰(きらきら~)
狙撃手 霍青邵峰2


新版三国で曹丕を演じてた于濱も紅軍で出てます。
魏=共産党、呉=国民党という対立構造なのか?

ネットの公式サイトで1集だけ見たのですが、網上で見るのは疲れるのでDVD注文しました。
早く届かないかなー。(でもちょうど春節で混むころ出荷かも)




前回エントリー
「行走的雞毛撢子」 DVD鑑賞
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2011年 01月 12日 |
京都国立博物館の「筆墨精神―中国書画の世界―」を見に行って思い出したので。

中国で仕事が思ったより早く片付いて、半日空いてしまったことがあったんです。
観光でもするかと思ったんですがあまり時間がないので、

1.孫権の出身地・富陽に行ってみる
2.「蘭亭序」で有名な蘭亭へ行ってみる

どっちかしかできそうもありません。

富陽は行っても見るところない気がしたので、結局蘭亭へ。

私は書のことは本当に何も分からないのです。
ただ蘭亭ってよほど風光明媚な素晴らしい場所なんだろうと思っただけ。

入り口の説明看板
(いま写真見ると地名の由来は「越王勾践が蘭を植えたから」って書いてありますが・・・復讐のかたわら蘭も栽培してたんでしょうか勾践って『復讐の蘭花 -臥薪嘗胆-』)





入ってすぐのところに「鵞池」というのがありました。



鵞池だけにガチョウがいっぱい。寒そうだった・・・




「鵞」を兄が書いて「池」を弟が書いた(逆だったかも)みたいな説明が書いてありました(たぶん)。




敷地内には竹やぶとか池とかあずまやとかが点在していますが、それ以外に見るものは大してありません。

康熙帝が建てたのかも知れない石碑。違うかも。







ただ石碑が黙ってたっているだけです。見る人が見ればすごいのでしょうか。




シーズンオフで小雨がちの日だったので、観光客も2~3組しかいませんでした。
おかげで中国の観光地で初めてのんびり景色を楽しめました。
とても静かで竹が風に鳴る音まで聞こえて、とても中国にいるとは信じられないほどです。




行きはタクシーを利用しましたが、帰りは路線バスに乗ってみました。




蘭亭と言うとありがたい気がしますが、すぐ側をダンプカーがビュンビュン走る産業道路沿いに位置しています。
周囲も工場や道路の建設途中で、風光明媚とかそんなのは数千年前の話ですね。

中心地から車で30分くらいかかったと思います。当時は会稽だって十分イナカだっただろうに、なにを好き好んでこんな都会から離れたところまで来て字なんて書いたのかしら当時の名士の人たちって・・・と謎に感じました。

でも本当に静かで人がいなくて、中国でこれまで行ったどこよりも安らぎを感じました。
どこもこれくらい静かだったらいいのになー。



おみやげ。なんたら言う人の「蘭亭序」(のコピー)




しかし改めて何も分からないまま行って、何も分からないまま参観してきたんだなあと・・・


関連エントリー
「奇跡の再会 三国志呉志残巻」 (京都国立博物館)
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by xiaoq | 2011-01-12 00:47 |
2011年 01月 10日 |
昼過ぎに起きたら天気も良かったので「そうだ、京都行こう」と行ってきました。
お目当てはこれ。

京都国立博物館
<特別展覧会>
筆墨精神―中国書画の世界―

平成22年は、当館の中国書画の中核をなす上野コレクションのご寄贈から、丸50年という節目にあたります。作品の中には、現存十七帖の中でも屈指の名帖として名高い「宋拓十七帖」も含まれています。これらの優品とともに関連する作品も合わせて展示します。
どうぞ、この機会に幽玄な中国の書画の世界をご堪能ください


京都国立博物館といえば酷暑や極寒の中、何時間も外で行列させられるというイメージがあったので閉館まぎわなら空いてるだろうと遅めに行きました。(←起きるのが遅かっただけ)

しかし杞憂だったらしく(さすがに展示が渋すぎたのか)、入場客も少なく、とてもじっくり鑑賞できました。昼間行っても大丈夫だと思います。

記事タイトルの「奇跡の再会 三国志呉志残巻」ですが、「三国志呉志第十二巻」の写本の最初のほうが「台東区立書道博物館」に、残りが京都国立博物館に所蔵されてたのが、このたびめでたく一同に会して展示されたという意味のようです。割れても末に逢はむとぞ思ふ。美しいですね。われら呉の心は一つってこのことでしょうか。(誤)

「呉書十二」というと「虞陸張駱陸吾朱傳」ですね。
虞翻伝の真ん中あたりで破れてて、つなぎ合わせて展示されてます。虞翻が宴会で寝たふりして孫権が激怒するあたりが破れて紛失しちゃってるみたいです。
陸績伝と張温伝はちゃんと読める状態で、見てるとなんだか感動します。われら呉(もうええ)


呉書の次に展示されてた「世説新書巻第六残巻」って「世説新語」とは違うんでしょうか。*
国宝なのに誰も見てなかったので、独り占めしてゆっくり拝見してきました。

「第十規箴篇」の王右軍のあたりと「第十一捷悟篇」の魏武と楊修の頓智合戦のところでした。
門が広すぎるの話と、一人一口ヨーグルトの話と曹娥碑の話と竹片リサイクルの話でした。
本当は書とか字とか見るべきなんでしょうが、話が面白くてついつい読みふけってしまった。


目玉は王羲之の「宋拓十七帖」だったらしく、グッズもいろいろありましたよ。
私は書画のことは分からないのですが、それなりに楽しめる展覧会でした。


帰りはたまたま来た「プリンセスライン」ってバスに乗ったらガラガラで座れてラッキー。
次からは市バスじゃなくてこれにしようと思った(でもたぶん次行った時には忘れて激込みの市バスに乗ってしまうであろう)



*と思ったらちゃんとネットに説明がありました。
世説新書巻第六残巻(文化遺産オンライン)
後漢から東晋に至る逸事を収録した,『世説新語』の唐時代の鈔写本である。巻末に「世説新書巻弟六」の尾題があり,宋代以降は『世説新語』の名で流布していたこの書名が,本来は『世説新書』であったことがわかる。
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by xiaoq | 2011-01-10 00:22 |
2011年 01月 04日 |
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

<拍手お礼>
縦横無尽に楽しんでくださってる大人:
ありがとうございます。では今年も傍若無人(誤)に書き散らして行きますので、よろしくお願いいたします。

「虚栄の市」面白そうと思ってくださってる大人:
ものすごく長いトピックスなので一言で説明し難いのですが、機会を見てもう少しご紹介したいと思います。
<拍手お礼終わり>


新年の第一弾は縁起のよい辮髪ネタで行きたいと思います。

「清国作法指南 外国人のための中国生活案内」
W. G.ウォルシュ (著), 田口 一郎 (翻訳)
(東洋文庫)

内容紹介
イギリス人宣教師が記した清朝末期の風俗習慣の記録。外国人が中国文化の中でどうふるまうべきか、具体的に丹念に記述する。伝統中国の生活文化を知るために必携の書。写真入り。


↑うっかり見落としそうになりますが「写真入り。」なんですよ!
ホンマモンの清朝の辮髪の人(しかも官服)が、向かい合ってお辞儀をしたりお茶を薦め合う動作を写真で説明してるんです。萌えすぎてなかなか先に進まなくて困りました。

とても実用的な本です。宴会の招待状の返事の書き方とか、名刺のテンプレートとか、宴席の席順とか、訪問時の挨拶シミュレーションとか。
これさえあればいつでも清朝へ行けますね。

知らなかったので気をつけようと思ったこと
・ヒゲは40過ぎるまで生やしてはいけない。特に親の生きてるうちはモジャモジャ禁止。
・杖(ステッキ)を持っていると物乞いと思われる。
・字を書いた紙(新聞紙とか)で物を包んではいけない。文字の書いてある紙は大切にすること。
・他家を訪問して主人に「隨便請茶」(お茶をどうぞ)と言われたら「もう帰れ」という意味。(京都のぶぶ漬けみたいなもん?)
・女性はお茶を勧められても「請」(どうぞ)と返事をするだけで、口をつけてはいけない。
・「你」とか「我」とか直接的な代名詞はできるだけ「閣下」とか「弟」と言い換える。

訳注も面白く、とても良い本でした。
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