2017年 04月 20日 ( 1 )
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2017年 04月 20日 |
S2E1 The North Remembers (1)

当僻地ブログでなぜかダントツにアクセス数の多いシリーズ「違うスタニス」。
なんで?誰が読んでくれてるの?自分以外にスタニスファンっているのか?と不審に思いつつもシーズン2です。

他の記事はタグを御覧ください。


(容赦なくネタバレしています&恒例画像勝手にすいません&ダヴォスちゃん可愛いという感想しか書いてありません)


S2E1 The North Remembers (1)

<ドラマのスタニス>

ドラゴンストーン城下の浜辺で七神を焼くスタニスと家臣たち。
ここがチーム・ドラゴンストーンの初お目見えです。

が、夜の海岸でキャンプファイヤーが燃えていて人々が叫んでいるだけで、何がなんだか分からないと思った視聴者がほとんどなのではないでしょうか。

ドラゴンストーンの領主スタニスが旧来の宗教七神信仰を捨て、アッシャイのル・ロールという火神に乗り換える場面。
背景は知ってるやつだけついてこいというスタンスのドラマです。

スタニスの妻セリースはアッシャイの女司祭メリサンドルに入れあげていて、スタニスも奥さんの影響で信心をはじめました。スタニスってけっこうセリースに弱いよね。

メリサンドルはスタニスこそ救世主エイゾール・アハイの再来、ル・ロールの力で天下を取れるとスタニス夫妻をそそのかしています。
スタニス初登場は七神を焼いてロード・オブ・ライトことル・ロールへの帰依を誓うシーン。しかしそんなの分かんないよという観客が多いことでしょう、不親切です。

ドラゴンストーンは島中ドラゴンの彫刻だらけのドラゴンリスペクトタウン。
このドラゴン狛犬みたいでかわいい。

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クレッセン役の俳優さんが、夜中に撮影してあやうく自分も燃えるとこだったと言ってた。

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左:ダヴォス・シーワース
右:メイスター・クレッセン
クレッセンはドラゴンストーン付きのメイスター。もとはストームズエンドのメイスターでしたが、スタニスがドラゴンストーンの領主として赴任したときに同行しました。両親を早くに亡くしたスタニスにとっては育ての親。
という事情はドラマからはまったくうかがい知れないと思いますが。

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手前のしかめ面の男性がスタニス・バラシオン。
左の小柄な女性は妻のセリース?

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クレッセンはメリサンドルの支配を警戒しています。七神焼却を阻止したいが何もできない。

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スタニスには光の戦士の証、燃える剣ライトブリンガーが与えられる。燃える剣はアッシャイの名物、熱くないらしい。

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For the night is dark and full of terrors.というのが信仰告白なんですけど、なぜかスタニスだけterrorと単数形にしてるんですよね。意味あるんでしょうか。発音もグロッタルストップ激しくて「フロッテラッ」って感じ。

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儀式が終わるとさっさと帰ろうとするスタニスですが、奥さん同伴だったことを思い出してちょっと戻ってセリースに手を差し出す。けっきょく手はつながないんだけど彼なりに紳士的なスタニス。
なお、原作ではセリースの肘をつかんでエスコートして帰ったと書いてありました。乱暴そう・・・


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可愛いダヴォスちゃん。
I don't serve the others. I serve Stannis.

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Stannis is our king. We follow where he leads, even if we don't like the path.

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スタニスはライトブリンガーを置いて行ってしまった。回収するダヴォス。

スタニスは馬鹿と狂信者に取り巻かれてるというのは原作ではスタニス本人のセリフでした。
As do I, but loyal service means telling hard truths. He's surrounded by fools and fanatics, but he trusts you, Davos.

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≪原作では・・・≫

シーズン2はA Clash of Kingsを原作として制作されています。
膨大な人数を制限時間内に詰め込むために各チームとも人材削減が行われていますが、チーム・ドラゴンストーンのリストラぶりは他の比ではない。たぶんドラマ制作者はバラシオン家が嫌いなのでしょう。


<これまでのお話>

ドラマのチーム・ドラゴンストーンは何の説明もなく浜辺の儀式から始まっていますが、原作小説はプロローグでメイスター・クレッセンMaester Cressenがこれまでのあらすじを教えてくれます。これがなかったらぜんぜん背景が分からない・・・

チーム・ドラゴンストーンは基本的にダヴォスが視点者。スタニスの行動はすべてダヴォスの視点で語られるのですが、導入部だけクレッセンの視点になっています。

クレッセンはスタニスが少年のころからバラシオン家に仕えていて、先代のステフォン・バラシオンが事故死したあとは父親代わりとしてバラシオン三兄弟を育ててきました。
ストームズエンドに残らずにスタニスについてきた理由は、スタニスが誰にも愛されない子で不憫だったからかと。

ドラマには登場しませんが、ドラゴンストーン城にはパイロスPylosという若いメイスターがいます。
クレッセンは高齢なので楽隠居をさせてやろうとスタニスが若い後継者を雇ったのですが、クレッセンはまだまだ引退するつもりはない。

原作ではここでシリーンShireenが道化のパッチフェイスPatchfaceを連れて顔をだしてます。
パッチフェイスはステフォン・バラシオンがエッソスにレイガー王子の花嫁を探しに行ったときに見つけた賢い少年。しかしステフォン夫妻が死んだ海難事故に巻き込まれ、気が狂ってしまった。本来ならストームズエンドを継いだレンリーか長男のロバートが面倒を見る義務があると思うのですが、どういう事情かスタニスが引き取って養育しています。狂った道化と顔に傷跡のある少女の組み合わせが悲しい。

スタニスは弱いもの、傷ついたものの擁護者。スタニスファンはスタニスのそういうところが好きなのです。


クレッセンはパイロスからダヴォスSer Davos Seaworthが戻ってきて王に報告していると知らされる。

“Davos … last night, you say? Where is he?”
“With the king. They have been together most of the night.

”A Clash of Kings George R. R Martin

クレッセンはストーン・ドラムStone Drumにある彩色テーブルの間the Chamberof the Painted Tableにいるスタニスに会いに行き、階段を下りてくるダヴォスに出くわす。
ダヴォスはレンリーを捨ててスタニスにつくようストームランズの諸侯のもとへ遊説に行ってたのですが、相手にされずに戻ってきました。

“They will not rise, maester. Not for him. They do not love him.”

スタニスは故ロバート王の次弟なので、法的にはストームランズの領主たちはスタニスを王として仕えるべきですが、レンリーが魅力的すぎるので誰もスタニスの家臣になってくれない。
ダヴォスはブリエンの実家タースやドンダリオンも訪ねたようです。べリックは失踪中だとここで明らかに。

クレッセンがダヴォスが騎士になったときのことを思い出したり、ストームランズの諸侯の説明があって、プロローグの情報量すごく多い。


The one-time smuggler was fond of saying that Lord Stannis had done him a boon, by giving him four less fingernails to clean and trim.

ダヴォスは無学でlessとfewerを間違えて使っています。
ドラマでは後にスタニスに何度も訂正されるルーチンギャグに出世しました。


<七神キャンプファイヤー>

プロローグ長すぎて全然七神を焼く場面にたどりつかない・・・と思ったのですが、考えてみたら原作ではファイアーの場面ってクレッセンが死んだあとにあるんですよ。
ドラマは順番を入れ替えてインパクトを強くしてるんでしょうね。

原作ではダヴォスは七神が焼かれるのを見て、クレッセンが生きていたら止めただろうにと感慨にふけったりする。

ドラマではダヴォスの息子はマッソスひとりだけですが、原作では息子が七人いて(七神と対応してるのか?)、上の息子たち五人はスタニスに仕えている。
デイルDaleとアラードAllardは軍艦のキャプテン、マリックMaricはスタニスの御座船the Furyのオール・マスター、マッソスMatthosはダヴォスの船Black Bethaに乗り、デヴァンDevanはスタニスの従者として仕えている。

ドラマのマッソスはデヴァンとパイロスを足したような役ですね。
息子たちがまだまだスタニスの扱いに慣れていないのでダヴォスはちょっと不安。
Everything I am, I owe to him. Stannis had raised him to knighthood. He had given him a place of honor at his table, a war galley to sail in place of a smuggler’s skiff.


原作では七神を焼くシーンには当然ドラゴンストーンの領主たちもいて、ダヴォスの一家が貴族たちに見下されていると書かれています。狭い海の諸侯たちはターガリエンの旧臣。数百年続く名家ばかりで、名前をみるだけでうっとり。ドラマには誰一人登場させてもらえませんでした。

またスタニスの部下たちが王の家臣と女王(セリース&メリサンドル)の家臣の二派に別れていて、女王派はル・ロールへの信仰を武器に成り上がろうとしていることも分かります。スタニス軍は五王の中でいちばん弱小なのに、内部分裂していてスタニスが信頼できるのはダヴォスだけ。


というお家事情はドラマでは無視されています。バラシオン家哀れ。


続きます。

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