Dworinスラッシュ解説之16 女のいない男たち
2015年 08月 23日 |
(Qちゃんからのお願い)

・紹介しているのはファンフィクション/スラッシュ小説です。お嫌いな方はこの記事は飛ばしてください。
・海外の小説を無断で勝手に紹介しています。作者の方とは縁もゆかりもありません。国際紛争にならないことを祈りつつ書いている気の小さいブログ主です。よそでちくったりしないでね・・・
・作品はすべてAO3掲載作です。リスク回避(・・・)のためタイトルを適当に和訳しています。
・私もいちばん最初はバギンシールドからこの世界に入ったのでThilboの尊さはよく理解しています。でもアタシはDworinなの、ごめん怒らないで。



原作者の設定によると「ドワーフの女性の数は男性の1/3」「ドワーフ女性は自分の気に入った相手としか結婚しないし、仕事のほうが好きであまり結婚に興味がない」そうです。

・・・じゃあほとんどの男ドワーフは結婚できないの・・・
と疑問に思いませんか?原作者はそれに対して何も答えを与えてくれませんが、ファンフィクション界では作者の好みでさまざまな想定がされています。

「異性結婚のみしか容認されない倫理的に厳しい社会」から、「異性でも同性でも異種族でも、社会的にも法的にもパートナーとして認められる寛容な社会」までいろいろあるのですが、今日はとくにストリクトな設定の作品を集めてみました。


裂けた光

DwalinはThorinの武術師範に任命される。
初めて会ったとき甘ったれて我儘な王子だったThorinは厳しい訓練を経て大人になっていく。
しかし王子と親密になりすぎたDwalinは辺境へ左遷されてしまう。

Thorinを密告したのはDwalinに振られた貴族の子弟だったのです。
Dwalinがモテモテで大満足(私が)。

Thrainが息子のためにDwalinをあてがってやるという設定はけっこうあって、お守り役に任命されたDwalinはきれいでわがままで自分にべた惚れで明らかにヴァージンの王子様を押しつけられて迷惑だと思ってるうちにずるずると深みにはまってしまう・・・というのが基本パターンです。


あなたの目に炎をかきたてる

探索の途上でDwalinがThorinに、自分がBilboとつきあってもかまわないか尋ねる。ThorinはBilboは(可愛過ぎて)Dwalinの好みじゃないはずだと思うが、Dwalinは可愛いのも気にしないと答える。
ThorinとDwalinは昔かわいい女の子と三人でつきあっていたが、Thorinが軽率すぎて周囲に知られてしまい、別れるしかなかった。
その後ThorinはDwalinと友人に戻るのが難しく、ぎくしゃくした関係が続いている。

DwalinがびしょぬれになったBilboにコートを貸してやる場面(原作にもある)にドワビル党としてはとても期待させられるのですが、悲しいことに未完。
(8/15付けで「近いうちに再開するから」とコメントがついてるので再開してくれるのかな)


■創造主は失敗しないシリーズ

創造主は失敗しない

ファンフィクションは作者が独自の設定で書いているものなので、初めて読んだときは何がどうなっているのか分からない作品もけっこう多い。
作者と自分の好みが合わない作品は本当に合わなくて放棄するしかないのですが、どうにも気にかかってもう一度読んでみると、最初のとっつきにくさとはうらはらにすごくはまってしまうことも。
これもそういう作品で、最初は「この作者はどうしてこんな全員が不幸になる小説を書いたんだろう」と思ったのですが、何度か読むうちにどんどん好きになってきます。

タイトルにあるThe Makerはドワーフを作ったマハルを指しているのでしょうが、読み終わってみるとなかなか味わいぶかい題。


探索の旅の途中、Beornの家の一室に二人きりでいるところを仲間に見つかってしまうThorinとDwalin。ドワーフ社会の掟により、どちらかが追放されなければならない。
Thorinは自分で自分を追放し、Fillを次の王とする。Dwalinはカンパニーを守って青の山脈に戻る。

Gandalfは怒り狂うがドワーフの頑固さはどうにもできず、旅は解散、スマウグは倒されず、闇の勢力が世界を覆うことになる。

ど、どうしてこんなに暗い話を書いたの?と驚かされるのですが、続編があってそれがとても良いのです。



西の地の英雄

前作から四十年後、Fillは立派な王となり、Dwalinを義務から解放してやる。
Thorinを探しに旅立つDwalin。ローハンで人間とともに戦って瀕死の怪我を負ったドワーフの噂を聞く。

とても美しい小説で、読めて本当によかったなあと心から思いました。前作が悲しすぎるので、よけいに心に染みる。読者がコメント欄でこれほどお礼を言うファンフィクションを初めて見ました。本当に書いてくれてありがとう。



扉の彼らの側

Dis姫視点の作品。若いころDwalinに淡い恋心を抱いていたDisは、兄と親友の関係の変化に気づいてしまう。Thorinの秘密を守りつづける妹姫。Disはいつでも男前。



今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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