「九万頭の馬」
2015年 04月 09日 |
バックナンバーですが
S―Fマガジン2014年3月号──2013年度英米SF受賞作特集
を読みました。


アナログ誌読者賞ノヴェレット部門受賞の「九万頭の馬」( ショーン・マクマレン)が面白かった。
ブレッチリー・パークでドイツ軍の暗号を解読する女性数学者が主人公のスパイ小説。
ブレッチリー・パークといえばアラン・チューリングのいた研究所ですね。
天才数学者がメイドに変装してヨークシャーのお屋敷にもぐりこんで若旦那様が作っている秘密の機械を探るのです。ダウントン・アビーSF版みたいな設定です。
恋愛もちょっとあるのですが、そこをもう少し読みたかったわ・・・


この号にはネビュラ賞/ローカス賞ショート・ストーリー部門受賞の「没入」 (アリエット・ドボダール)も掲載されていました。
解説に豆瓣で中国語の公開翻訳を募集してるとあって、そういえばそんなことやってたなと思いだしました。

科幻的盛宴——2012年“星云奖”作品开放试译

“Immersion” by Aliette de Bodard (试译原文)

中国系東南アジア人を思わせるヒロインが銀河で生きるうちに見失った自分を再発見する話で、日本語訳を見ると中国語の単語も混ざってるようです。
これは中国語に翻訳しがいがありそう。
優秀な作品は出版されて報酬も通常よりたくさんもらえる予定だったようですが、結果はどうなったんでしょうね。



いっぽうのS―Fマガジンですが、女性の喋り方がずいぶん古めかしい作品があって(翻訳が悪いとかではなくて女性の口調が奇妙に思えた)、訳者はどんな人だろうと最後のほうにのってる執筆者一覧を見てちょっとびっくり。
S―Fマガジンってなぜか執筆者の生年も掲載されるのですが、多くが1950年代生まれ。若くても1970年代出生でした。

日本の若い人はSF雑誌には書かないのでしょうか。こりゃ隔月間になるはずだ・・・と悲しくなりました。
(という自分も図書館で借りてるのですが)


今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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