「おみおくりの作法」
2015年 03月 14日 |
地味で良い映画でした。
ここしばらくブロックバスター映画ばかりでちょっとうんざりしてたのですが(←自分で選んで見に行ったもののやはりあまり性に合わない)、ひさしぶりに小さなしみじみした映画を見て幸せな気分にひたりました。

あちこちの映画評で取り上げられていていずれも好評なようです。

公式サイト
おみおくりの作法





主人公はロンドンの民生係のさえない中年男性ジョン・メイ。
きまじめで、定規できっちり測ったようなかわりばえのしない生活を送っている。
仕事は孤独死した市民の葬儀の手続き。

ジョン・メイは亡くなった市民をそれぞれかけがえのない人と考え、生前の生活をたどり、遺族を見つけようと奔走する。
しかし彼の誠実さは上司には時間と費用の無駄づかいにしか見えない。

主人公の行動は空回りすることも多く、遺族に迷惑がられることもしばしば。
観客も最初は「勝手に一人で生きてきた人なんだから、事務的に埋葬すればいいんじゃないの」と思ってしまうのですが、そんな冷たい感情がジョン・メイの行動によって変わっていくのが自分でも感じられます。


結末では運命の非情さに愕然とさせられるのですが、しかし、それにもかかわらずラストが本当に美しい。
人間の価値は外見や財産や才能だけにあるのではないと感じさせられる映画でした。



主役を演じてるエディ・マーサンは見覚えあると思ったら「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」でうじうじしたセールスマン(だっけ?)を演じてた人ですね。
「ダウントン・アビー」のアンナ役のジョアンヌ・フロガットも出演してて嬉しい。



ちょっとしたエピソードや小道具が次の場面につながっていくのがとても上手い演出だと思いました。
意趣返しに高額な商品に立小便して辞める従業員、ベルトに歯でぶら下がる男、コーンビーフ、ココア・・・

笑ってしまうのがフィッシュ・アンド・チップスの店でお土産に持たされた生魚。
フライパンで焼いてみたものの黒こげになってしまってとても食べられない。あきらめたのかと思ったら数日後にまだ食べてた。まずそう・・・



それでこの映画とは無関係なのですが、「ホビット」のバグ・エンドでビルボが魚を調理する場面にずっと違和感を感じていた理由が分かりました。
フライパンで魚を焼いてるんですよ。

ホビットは美食家で料理上手のはずなのに、魚を焼くのに七輪や専用グリルではなく、普通のフライパンを使うとは。フライパンで魚焼くとあまり上手くいかなくないですか?
それでも上手にできるところがビルボなのか?
まあドワーリンは美味しいと言ってたので、あの二人は結婚してもうまくいきそうですけどね。


今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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