ネタバレ解説&感想 13 「ホビット 竜に奪われた王国」 秘密の扉
2015年 03月 16日 |
トールキン部外者のブログ主が映画「ホビット」を見て分からなかったことを調べながら書いてます。
内容はいいかげんですので本気になさらないでください。訳をつけてみたところもありますが適当です。


湖の町を出発した一行はエレボールのふもとに着きました。
夕方までに秘密の扉を見つける必要があります、急げドワーフたち!

途中で廃墟の見えるスロープを通りかかりました。


Bilbo:What is this place?
(あそこは何?)

Balin:It was once the city of Dale. Now it is a ruin. The desolation of Smaug.
(あれはかつてはデイルの町だった。いまでは廃墟じゃ。スマウグの荒らし場じゃ)

Thorin:The sun will soon reach midday; let’s find the hidden door into the mountain before it sets. This way!
(太陽がもうすぐ真昼にたどりつく。日が落ちるまでにこの山に隠された扉を見つけよう。この道だ)

Bilbo:Wait...is this the overlook? Gandalf said to meet him here. On no account were we-
(待って、ここはザ・オーバールックだよね?ガンダルフはここで会おうと言ってた。ぼくたちは決して・・・)

Thorin:Do you see him? We have no time to wait upon the wizard. We’re on our own.
(彼が見えるか?魔法使いを待っている時間はない。我々だけで進むのだ)



トーリンにThis way!とか言われると一瞬緊張しませんか。

タイトルの The desolation of Smaug がついに登場しました。
どうしてdesolationにtheがついてるのかなあと疑問だったのですが、ランドマークとかモニュメントとしての名称なんですよね?
The Empire State Buildingにtheがつくように、The Taj Mahal にtheがつくように、「あのドラゴンの荒らしたとこ」という意味でtheがつくのでしょうか。
もしこれがデソレーション・オブ・スマウグ・スクエアとかデソレーション・オブ・スマウグ・キャッスルだったらtheはつかないと思うんですけど・・・違うかな・・・

the overlookにもtheがついているのですが・・・ザ・見晴らし台?エレボールに高台は一ヶ所しかないのか?
まったく理解できないtheの用法。




しかしEEでちょこっと付け加えられた場面では

☆☆☆ここからEE拡大版☆☆☆



Bilbo: So quiet.
(とても静かだ)

Balin: Wasn't always like this. Once, these slopes were lined with woodlands. The trees were filled with birdsong.
(いつもこうだったわけではない。かつてはこの坂は森にふちどられていた。木々には鳥の歌が満ちていた)

Thorin : Relax, Master Baggins. We have food, we have tools, and we're making good time.
(気を楽にしたまえ、バギンズ殿。われらには食べ物もあり、道具もある。そして時間にも余裕がある)



焦ってるのか余裕なのかどっちだトーリン王よ。

☆☆☆EE拡大版おわり☆☆☆


このエレボールの扉を開ける一連のシーンなのですが、本人たちは真剣なのでしょうが、いろいろ抜け過ぎていて笑うしかないドワーフたち。この子らホンマにアホっぽいですね、可愛い。


Thorin:Anything?
(何かあるか?)

Dwalin:Nothing!
(何もない)

Thorin:If the map is true, the hidden door lies directly above us.
(もしこの地図が真実なら、隠された扉はわれらのすぐ上にあるはずだ)

Bilbo:Up here!
(この上だ)

Thorin:You have keen eyes, Master Baggins.
(鋭い目を持っているな、バギンズ殿)



いや、誰が見ても分かるでしょー超巨大彫刻なんだしさー、でもたぶんマスター・バギンズを褒める機会をうかがっていたのね。


扉のある場所に来ました。
ものっすごく嬉しそうな笑顔のトーリン。いい笑顔。


Thorin:This must be it. The hidden door.
Let all those who doubted us rue this day!
(これに違いない、隠された扉だ。
われらを疑ったものたち皆を後悔させてやろう!)

Dwalin:Right. We have our key, which means that somewhere, there is a keyhole.
(その通りだ。われらには鍵がある、つまりどこかに鍵穴があるということだ)




rue(後悔する)なんて単語初めてみた。
勝ち誇るのはまだ早いぞトーリン・・・
案の定、鍵穴が見つかりません。

ノーリとドワーリンに強行突破を命ずる王様。

メイキングでドワーリンが怪力すぎて壁を叩き壊しかけてスタッフが慌てて止めてました。
グレアムさんが「このままやれば向こうへ行けたんじゃないの?俺はやったぜ!って感じで」とか言ってた。
それに対して監督が「脚本が2ページムダになる」と返してたのですが、2ページどころかドワーフ百年の苦難の歴史が台無し。




Balin:It’s no good! The door’s sealed. It can’t be opened by force. Powerful magic on it.
(これでは無理じゃ。扉は封印されている。力で開けることはできない。強力な魔法がかかっているのだ)

Thorin:The last light of Durin’s Day will shine upon the keyhole. That’s what it says.
What did we miss? What did we miss, Balin?
(ドゥリンの日の最後の光が鍵穴を照らすであろう。ここにはそう書いてあるのに。
われらは何を見落とした?われらは何を見落としたのだ、バーリン?)

Balin:We’ve lost the light. There’s no more to be done. We had but one chance.
Come away; it’s...it’s over.
(光を失ってしまった。できることはもうない。機会は一度しかなかった。
行こう。終わったのだ)



けっきょく力づくでは扉は開かなくて、ドワーフたちはあきらめて山をおりてしまいます。

えっ?ここまで1年以上がんばって旅してきたのに十分くらい試して諦めちゃうの!?
と初めて見たときは驚きました。
もちろん映画の手法としてはこのあとのビルボの活躍を引き立てるためなのでしょうが、トーリンの「決して忘れず決して許さず」精神と矛盾してるんじゃないかなあ・・・と感じました。
バーリンもここまで来ておきながら水を差すようなことを言ったりしてどういうつもりだ。

他のファンの人たちもこのときのトーリンの心情についていろいろ忖度おられましたが、第三部を見た今となっては単に「脚本が杜撰」だということが分かりましたよ・・・やれやれ。

でもトーリンの苦しみとバーリンへのすがりつくような信頼が手に取るように伝わってくるので、俳優の演技を楽しむには良いシーンだと思います。
脚本はメタメタでも演技がすぐれているので、登場人物の性格の矛盾がかえって感動的に感じられる。妙な場面ですね。


ひとり残ったビルボが鍵穴を見つける。ドワーフたちを呼び戻すがなかなか来てくれない。
慌てたビルボは鍵を蹴って崖から落としそうになる。落ちかけた鍵をがっしりホールドするぶっとい指・・・トーリン・オーケンシールドが帰ってきたのだ!

トーリンがついに扉をあける場面は本当に感動的。
メイキングではドワーフ役の俳優さんたちは扉がどこにあるか本当に知らなくて、扉の中がどうなってるかも分からない、本当にドワーフたちそのままの様子で面白い。
トーリンが鍵を回そうとするのですが鍵穴の中でつっかえちゃって監督に「ドワーフ製品って!」と言われてました。最後は無事開いてよかったね。


Thorin:Erebor.
(エレボール)

Balin:Thorin…
(トーリン・・・)

Thorin:I know these walls…these walls, this stone. You remember it, Balin. Chambers filled with golden light.
(この壁を知っている。この壁、この石。覚えているだろう、バーリン。黄金の光に満ちた部屋べやを)

Balin:I remember.
(覚えていますとも)

Gloin:Herein lies the seventh kingdom of Durin’s Folk. May the heart of the mountain unite all dwarves in defense of this home.”
(ここにドゥリンの一族の第七王国が横たわる。この山の心臓がすべてのドワーフを結びつけ、この故郷を守りますよう)



一行の中でトーリンとエレボールの記憶を共有してるのはバーリンだけなのでしょうか。
バーリンが涙ぐんでいるので見てるほうも涙がでちゃう。

walls(壁たち)が複数形で驚き。四方にあるからか?
あとエレボールで複数形で驚かされるのはhalls(広間たち)。

the seventh kingdom of Durin’s Folkってドゥリンの一族の七代目の王国なんでしょうか、それともドワーフ氏族全体の中でドゥリンが七番目ってことなのか?でもドゥリンは最初に目覚めた一族だよな・・・分からん・・・
もしや不死のドゥリンの七代目が作った王国とか?

the heart of the mountainがthe Arkenstone。アーケンストーンにもtheがつく。


Bilbo:Arkenstone….And what’s that?
(アーケンストーン・・・って何?)

Thorin:That, Master Burglar, is why you are here.
(それこそが、バギンズ殿、そなたがここにいる理由だ)


ビルボってアーケンストーン盗むために雇われたんだっけ?と一瞬思いましたが、そういえば冒頭でトーリンが「アーケンストーンがないと他のドワーフが協力してくれない」とか言って、ガンダルフが「だからバーグラーが必要なんじゃ」と言ってました。

トーリンってセリフを割って、あいだに「バギンズ殿」と挟むのが好きなようなのですが、ドラマチックすぎて笑ってしまうのよ・・・




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今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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