ネタバレ解説&感想⑬ 「ホビット 思いがけない冒険」 一つの指輪
2015年 01月 31日 |
トールキン部外者のブログ主が映画「ホビット」を見て分からなかったことを調べながら書いてます。
内容はいいかげんですので本気になさらないでください。訳をつけてみたところもありますが適当です。


ゴブリンから逃げたビルボは洞窟で指輪を拾います。深く考えずにポケットにしまうビルボ。
洞窟の奥にはゴラムがいて、なぞなぞ合戦をしかけてきます。
ものすごく有名な場面なので、わたしなどが付け加えるようなこともないのですが、元気なときは面白いけど疲れてるときには果てしなく長く思えるシーンです。
マーティン・フリーマンの演技がめちゃくちゃ上手いのはよく分かるのですが。


ゴラムという気持ちわるい生き物は、もとはスメアゴルというホビットだそうです。
サウロンがゴンドールを攻撃して負けたときに失くした指輪を拾ったのがスメアゴルのおともだち。
その日はちょうどスメアゴルの誕生日だったので、スメアゴルはおともだちを殺して指輪を貰いました。
この指輪を長く所持していると心を蝕まれてしまうようです。

この指輪が登場するときは金属的な弦楽器のテーマソングが流れます。あの曲が流れてきたら、登場人物が指輪に取り付かれてるって合図ですね。
背後でシャワシャワした音声が流れてることがありますが、ブラックスピーチで

Ash nazg durbatulûk,
ash nazg gimbatul,
ash nazg thrakatulûk,
agh burzum-ishi krimpatul

と言ってるらしいです。Ashが「ひとつ」の意味なんですね。
アシュアシュ言ってます。



ゴラムの喋りかたはすごく気持ち悪くて混乱させられます。
代名詞や動詞の単数複数がバラバラなんですよね。
典型的な話し方は


Gollum:It’s got an elfish blade, but it’s not an Elfs. Not an Elfs, no. What is it, Precious? What is it?
(それはエルフの剣を持ってる、でもひとつのエルフたちじゃない。ひとつのエルフたちじゃない、ちがう。それは何、プレシャス、それは何だい?)

Bilbo:My name is Bilbo Baggins.
(ぼくの名前はビルボ・バギンズ)

Gollum:Bagginses? What is a Bagginses, Precious?
(バギンズたち?バギンズたちって何だい、プレシャス?)

Bilbo:I’m a Hobbit from the Shire.
(ぼくはシャイアから来たひとりのホビットだ)

Gollum:Oh! We like Goblinses, batses, and fishes, but we hasn’t tried Hobbitses before. Is it soft? Is it juicy?
(わしらはゴブリンたち、コウモリたち、魚たちが好きだよ、でもわしらはホビットたちを試したことはない。それは柔らかいかな?それは汁気たっぷりかな?)




Bilbo: Well, that is my question. What have I got in my pocket?
(いや、これが質問だ。ぼくはぼくのポケットに何を持ってる?)

Gollum:Three guesses, Precious. It must give us three.
(三回答える、プレシャス、それはわしらに三回答えさせないといけない)

Bilbo:Three guesses. Very well, guess away.
(三回ね、いいだろう、答えて)

Gollum:Handses!
(手たち!)


ゴラムの喋り方のどこが変か考えてみました。

・自分の一人称が(一人なのに)weになっている。ビルボは最初ほかにも仲間がいるのかと驚いてます。それなのに動詞は三人称単数。
・ビルボのことをheではなくてitと呼んでいる。
・名詞をなんでも複数形にする。Bagginses(正しくはBaggins)
・複数形がさらに複数形になってたりする。Handses(正しい複数形はhands)
・単数と複数がごちゃまぜ。an Elfs(ひとりのエルフたち)
・Preciousという言葉を多用する。自分のことだったり指輪のことだったりするらしい。
・"s"の音が入った言葉が大好きで、しかも"ssssss"とわざわざ延ばして発音する。


英語の代名詞と動詞を一致させそこねたことは日本人なら誰でもおありかと思いますが、ネイティブのゴラムだって間違えるんだから日本人が間違ってもはずかしくないですよね。


What have I got in my pocket?というのはイギリス英語の言い方ですね。
これも慣れないと、え、何、何が現在完了なのとあわててしまう。


ゴラムはビルボが指輪を盗んだ(盗む気はなくても結果的には盗んだ)と知って怒って追いかけてくる。
ビルボが転ぶと指輪が勝手に指にはまる。ここは「ロード・オブ・ザ・リング」のフロドが転んで指輪をはめる場面と同じ構図ですね。

指輪をはめて姿が見えなくなったビルボはドワーフたちを追いかけて山の外へ。


Gollum:Baggins! Thief! Curse it and crush it, we hates it forever!




ここまでの記事
ネタバレ解説&感想① エレボールの陥落
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ネタバレ解説&感想③ バーリン爺やの昔話
ネタバレ解説&感想④ イスタリとドル・グルドゥア
ネタバレ解説&感想⑤ トロルの森
ネタバレ解説&感想⑥ ワーグ&オーク
ネタバレ解説&感想⑦ リヴェンデル
ネタバレ解説&感想⑧ 白の会議
ネタバレ解説&感想⑨ サウロン
ネタバレ解説&感想⑩ EE in リヴェンデル
ネタバレ解説&感想⑪ 石の巨人
ネタバレ解説&感想⑫ ゴブリン・タウン



今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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