ネタバレ解説&感想⑤ 「ホビット 思いがけない冒険」 トロルの森
2015年 01月 14日 |
トールキン部外者のブログ主が映画「ホビット」を見て分からなかったことを調べながら書いてます。
内容はいいかげんですので本気になさらないでください。訳をつけてみたところもありますが適当です。英語訳すのって中国語訳すより難しいですね。


やっとトロルが登場するところまで来ました。
この場面英語では
Trollshaws
というのです。ずっと

Troll-shaws トロル・ショーズ
だと思っていたのですが、最近やっと

Trolls-haws トロルズ・ホーズ
ではないかと気づきました。

shaw/ʃɔː/ スコットランドで農地のこと
haw/hɔː/ 低木

英語ってむずかしいな・・・
Trollshawsに該当するエルフ語やウェストロン(西方語)はないようです。
(いまさらですがtroll/trəʊl, trɒl/も英語です。)



トーリンが急に今日はここで野営すると決めました。
ガンダルフはもうちょっと先へ進もうよと反対。
魔法使いの意図は、この先にあるエルフの生息地「Hidden Valley」でおもてなしを受けようというものです(Hidden Valleyが何かはあとで分かる)。トーリンはエルフの世話になる気はないのでガンダルフと喧嘩になります。


Gandalf:We have a map that we cannot read. Lord Elrond could help us.
(地図はあるが読むことができない。エルロンド卿なら助けてくれるだろう)

Thorin:Help? A dragon attacks Erebor, what help came from the Elves? Orcs plunder Moria, desecrate our sacred halls, the Elves looked on and did nothing. You ask me to seek out the very people who betrayed my grandfather and betrayed my father.
(助ける? ドラゴンがエレボールを襲ったときエルフがどんな救助をよこしてくれた?オークがモリアを略奪し、我らの聖なる館を汚したときエルフは傍観するだけで何もしなかった。我が祖父と父を裏切ったやからのもとへ行けというのか)

Gandalf:You are neither of them. I did not give you that map and key for you to hold on to the past.
(お前さんは祖父上とも父上とも違う。過去にこだわるなら地図と鍵を渡したりはしなかった)

Thorin:I did not know that they were yours to keep.
(地図と鍵をあなたが持っていたとは知らなかったのだ)



トーリンはエルフたちは祖父と父を助けてくれなかったと憤り、ガンダルフはあんたは祖父でも父でもないだろうと指摘。このあとトーリンは何度も「(頭がおかしくなった)お爺さんそっくり」と言われるようになるのですが、トーリンは祖父とは違うといさめてくれたガンダルフは先見の明があるのかも知れない。

ここでガンダルフは怒ってツアーを離脱。ガンダルフはしょっちゅうカンパニーから離れて単独行動するので、ストーリーを把握するまでは何がどうなってるのか分かりませんでした。
魔法使いはあくまで物語の案内役なので、案内しないときはいなくなる、しかしピンチのときには救い手として現れるという仕組みになってるそうです(と小説版「ホビット」の注釈の最後の方に書いてあった)。


ビルボがポニーの見張りをしてるフィーリとキーリに夕食を持っていくと、ポニーが2匹減っていることが判明。
ドワーフって怖そうな外見なのにポニーにデイジーとかマートルとかミンティとかメルヘンちっくな名前をつけてて可愛い。


ポニーを盗んだのは三人のトロル、ウイリアム、トム、バート。
映画ホビットではグローイン、ビフール、ドーリの俳優さんが演じてます。

章の見出しにもなってるトロルの最初のセリフ
"Mutton yesterday, mutton today, and blimey, if it don't look like mutton again tomorrow,"
イギリスの労働者丸出しのしゃべりかたで可笑しい。
朗読CDでもここは俳優の「労働者階級訛りのみせどころ」らしく、聞いててとても楽しいところ。


ポニーを助けようとしたビルボはトロルに捕まってしまい、ビルボを助けようとしたドワーフも全員囚われの身に。
けっきょくビルボの機転で助かり、ドワーフたちがホビットを見直す重要な場面。ドワーフたちがはじめて集団で戦うシーンでもあります。

ドワーフはそれぞれ得意な武器があるんですけど、オーリはスリングショット(パチンコ)なんですよね。
トロルに「武器を捨てろ」と命じられて、トーリンとドワーリンは剣や斧を手放すのですが、オーリが悔しそうにスリングショットを投げ捨てるところが可愛いの。

あとオーリがトロルに捕まっちゃう場面で、ドワーリンがとっさに前転して踏み台になり、トーリンがドワーリンの背中を蹴ってトロールに斬りかかる場面がかっこいいです。音楽も勇ましい。


けっきょくドワーフたちは全員捕まって、串にしばりつけられてあぶられるチームと袋詰めにされるチームに分かれるんですけど、メイキングでドワーリン役のグレアムさんが「自分は「短いのを引いて」、最初に串にしばりつけられて最後に降りた」って言ってました。この表現本当に使うんだ~と思った。

draw the short straw
短い藁を引く=貧乏くじを引く



こっそり戻ってきたガンダルフが岩を割って朝日が射しこんだので、トロルたちは石になってしまいました。

ここのガンダルフの
“The dawn will take you all!”
ってセリフはたぶん「ロード・オブ・ザ・リング」の
“You Shall Not Pass!”
のセルフ・パロディなのでしょう。



Gandalf:They must have come down from the Ettenmoors.

Thorin:Since when do mountain trolls venture this far south?

Gandalf:Oh, not for an age, not since a darker power ruled these lands.


トロルはふだんはEttenmoorsに住んでいて人里には降りてこないはずだが"a darker power"がこのあたりを支配するようになったせいで、このへんで悪さをするようになったという会話。
EttenmoorsのEttenというのはトロルのことだとトールキンが説明してたと「ホビット」の注釈のどこかに載ってました。
a darker powerの正体が何かというのは映画の第三部まで引っ張るわけですが、どうして"power"に"a"がつくのかなあ・・・良い力とか悪い力とか中立の力があって、「一つのより悪い力」が存在してるってことなのかなあ・・・


トロルの住みかを捜索するドワーフたち。
ここでグローインとノーリがトロルの宝物を埋め戻しているのは、ノーリは泥棒でグローインがカンパニーの財務担当ということを表しているのですが、そんなの言われなきゃわかんないよね。

トーリンがエルフの作った名剣グラムドリングとオルクリストを見つけてガンダルフと山分け。ビルボもペーパーナイフをもらいました。
“These were forged in Gondolin by the High Elves of the First Age.”(第一紀の上のエルフたちによってゴンドリンで鍛えられた剣)というのは背後に長い歴史のあるセリフなのですが、まあ古代の名刀ってことですかね。ゴンドリンは大昔に滅びて「ホビット」の時代には存在しません。エレド・ルインのさらに西にあったみたい、たぶん洪水で陥没しました。


・・・はあ・・・長かった・・・


今日の適当地図

①トロルの森 Trollshaws
②エテンムーアズ Ettenmoors





ドワオリ。可愛い



その後メイキングを見たら監督は「トロルショー」って発音してた。



ここまでの記事
ネタバレ解説&感想① エレボールの陥落
ネタバレ解説&感想② 予期せぬパーティ
ネタバレ解説&感想③ バーリン爺やの昔話
ネタバレ解説&感想④ イスタリとドル・グルドゥア





今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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