〔ほび〕 部外者のためのドゥリンの一族の歴史(地図つき) ①
2014年 08月 24日 |
トールキン部外者のブログ主がトールキン部外者のあなたのために映画「ホビット」に登場するドワーフ、ドゥリン一族の歴史を地図つきで紹介します。

(といっても「指輪物語 追補編」の年表をまとめてみただけ、地図はHobbit: An Unexpected Journey Visual Companionを勝手に加工しただけ)


この記事を書こうと思ったのは、「ホビット」の原作読んでても映画見てても地名と人名がさっぱり理解できず、特に地理がぜんぜん分らなくてどこからどこへ進んでいるのかすら不明だったためです。

初期のころはミスティ・マウンテンズにロンリー・マウンテンがあるんだと思い込んでいて大混乱でした。(しかしビルボも同じ誤解をしていたので地理オンチは私だけではない)

自分で手を動かしてみると、少し頭が整理できました。
間違いも多々あるかと思いますが大目にみてやってください。(読み手に寛容を強制するブログ)



(基礎知識)

ミドルアースの歴史は第一紀、第二紀、第三紀の3パートに分かれていて、「ホビット」は第三紀の終わりごろのお話です。
第三紀の年号の前にはTA(Third Age)がついています。


ドゥリン一族が生息していたのはこんな土地。




<第一紀から第二紀>

不死のドゥリン(Durin the Deathless)がグンダバド(Mount Gundabad)で目覚め、アザヌルビザール(Azanulbizar)へ移動。
ザ・ミスティ・マウンテンズ(霧ふり山脈/the Misty Mountains)のケレド=ザラム(Kheled-zâram)に定住。
モリアの坑道(the Mines of Moria)が作られる。
ドゥリンが死んでカザド=ドゥム(Khazad-dûm)に墓が作られる。




(不死のドゥリンの動線を黄色で表してみました)

ドゥリン一族の祖先、不死のドゥリンがグンダバドで目覚めたエピソードはThe Peoples of Middle-earthに載ってました。
グンダバドはその後オークに占領されてしまうようです。


ミドルアースの地名は共通語(の英訳)とエルフ語の2種類あることが多い。ドワーフ関係の地名だとさらにドワーフ語(クズドゥル)の名称もついてて混乱します。日本人には日本語訳もあるので一つの地名に4種類くらいの呼び方があることになります。・・・覚えられないよ・・・


モリアはエルフ語。ドワーフはカザド=ドゥムと呼ぶようです。
アザヌルビザール(ドワーフ語)はカザド=ドゥム(モリア)の東側にある土地(だと思う)。エルフ語ではナンドゥヒリオン。

ザ・ミスティ・マウンテンズはエルフ語でヒサイグリア。ドワーフ語は不明。


<第三紀>


TA1300年
ザ・ミスティ・マウンテンズにオークの数がふえ、ドワーフを攻撃しはじめる。

TA1980年
モリアのドワーフたちはミスリル(mithril)を求めてバラジンバル(Barazinbar)の下を掘り進める。
モルゴスのバルログ(a Balrog of Morgoth)が眠りから覚め、ドゥリン六世(Durin VI、1731-1980)を殺害。

TA1981年
ドウリン六世の息子ナイン一世(Náin I、1832-1981)もバルログに殺害され、ドワーフたちの多くはモリアを去って北へ逃れる。

TA1999年
ナイン一世の息子スライン一世(Thráin I、1934-2190)がマークウッド(闇の森/Mirkwood)の東にあるエレボール(Erebor)にドワーフの王国を創建し山の下の王となる。
エレボールでアーケン・ストーン(the Arkenstone)が発見される。





(黄色のライン=ドワーフたち、ピンクのライン=スライン一世で表してみました)

ドワーフたちはカザド=ドゥム(モリア)で坑道を掘って楽しく暮らしていたのですが、貴重な金属ミスリルを求めて深くもぐりすぎ、バルログという怪獣を掘り当ててしまいました。
バルログは固有名詞じゃなくて種族名のようです。この子は「ドゥリンの禍(Durin's Bane)」というキュートなあだなをもらいました。

バラジンバル(ドワーフ語)はザ・ミスティ・マウンテンズにある山の名前。エルフ語ではカラズラス、共通語ではレッドホーン(赤角山/Redhorn)。

カザド=ドゥム(モリア)のドワーフたちは北の方へ逃げますが、なぜかスライン一世だけはエレボールへ行って王国を創立します。
ドワーフの王様はときどき故郷から旅立って新しい国を作るようです。女王蜂みたいですね。

エレボールはエルフ語。共通語ではザ・ロンリー・マウンテン(はなれ山/the Lonely Mountain)。
ドワーフは当然違う名前で呼んでたと思うのですが資料がありません。こんな大事な場所のドワーフ語が分らないなんて!




TA2210年
ナイン一世の息子トーリン一世(Thorin I、2035-2289)はエレボールを去り、北のザ・グレイ・マウンテンズ(灰色山脈/the Grey Mountains)に行く。

TA2570年
北に龍が現われてドワーフを悩ませる。

TA2589年
ダイン一世(Dáin I、2440-2589)と次男のフロール(Frór、2552-2589)がザ・グレイ・マウンテンズで龍に殺害される。

TA2590年
ダイン一世の長男スロール(Thrór、2542-2790)がアーケン・ストーンとともにエレボールに戻る。
ダイン一世の三男グロール(Grór、2563-2805)が家臣とともにジ・アイアン・ヒルズ(くろがね連山/the Iron Hills)に向かう。





(黄色のライン=トーリン一世、ピンクのライン=スロール、赤のライン=グロールで表してみました)


トーリン一世はなぜかエレボールを去ってザ・グレイ・マウンテンズへ。
しかし北方では龍が増えてきて、ダイン一世が殺されてしまいます。

ダイン一世には息子が3人いて
長男スロール:エレボールへ移住
次男のフロール:ザ・グレイ・マウンテンズで死亡
三男グロール:ジ・アイアン・ヒルズへ移住
と離散します。

バーリン&ドワーリン兄弟の先祖のボーリン(Borin)はダイン一世の弟。
このときスロールに従ってエレボールへ移住したようです。


Grór, Dáin’s son, went away with many followers to the Iron Hills; but Thrór, Dáin’s heir, with Borin his father’s brother and the remainder of the people returned to Erebor.







TA2590年にはドゥリンの一族はジ・アイアン・ヒルズとエレボールの二大居住地に分かれて住んでいました。


続きは
〔ほび〕 部外者のためのドゥリンの一族の歴史(地図つき) ②



今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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