「中国語離合詞500」
2014年 04月 30日 |

「中国語離合詞500」(東方書店)

「用例篇」は動詞のピンイン順になってます。その動詞で思いつくかぎりの離合詞の用例を書いてみた、って感じ。
「この動詞具体的にどう離合させるんだろう」と思ったときにすごく便利です。

以前「ネイティブ中国語―補語例解」を読んで、残念だった点が上手く解決されてると思いました。

「ネイティブ中国語―補語例解」は補語の解説書なので補語別に解説するべきなのに、動詞別に解説されて使いにくかった。
「中国語離合詞500」は離合詞の解説書なので、動詞別に解説されてて正解。
文法を説明するときは目的によって並べ方を工夫しなければならないというのがよく分かります。


「解説篇」の動賓離合詞と動賓連語の見分け方が勉強になりました。

(1)“吃饭”は「食事をする」という離合詞であるが、同時に“我不吃饭,吃面包”のような文脈においては「お米のごはん(ライス)を食べる」という連語ともなる。すなわち、表す意味が特殊化し、動作とその対象というように分けられない場合は離合詞である。

(2)離合詞“毕业”の中の語素“业”は、昔の文言では「わざ」という意味の単語として、独立して用いられたが、現代中国語では四字句を含め必ず他の語素とともに用いねばならず、単独で単語とはなれない。すなわち、二つの成分のうち一方でも単語でないならば、離合詞である。

「中国語離合詞500」(東方書店)



しかし私にとっていちばん良かったのは、巻末の「離合詞用法一覧表」の説明です。
編集者が二人で作成されたそうなのですが、「両編著者には、50歳代と40歳代という年齢差があり、語感に多少の差異が認められた。さらに、30歳代のインフォーマント、および中国人留学生諸氏に確認したところ、やはり個人差があることが判明した。」とあります。

中国人に中国語の質問をすると、出身地や世代によってまったく違う回答がかえってきて余計に混乱しちゃうことありますよね。
無理に「正しい答え」を決めてしまおうとしない誠実な編集方針に感動しました。



今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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