「問答有用――中国改革派19人に聞く」
2014年 04月 08日 |
「問答有用――中国改革派19人に聞く」
吉岡 桂子 (岩波書店)

この本でインタビューを受けている人の多くは大学教授や政府高官経験者で海外経験もあるため、視野も広く談話の内容がとてもまともです。
反日デモで日本車を破壊してた中国人と同じ国の人とは信じられないほど。
朝日新聞に掲載された記事を岩波書店から発行した本なので、想定される日本の読者層も穏健な市民なのではないかと。

日中間にはまだ穏やかな大人の関係を築ける可能性が残っているんだ・・・と希望を感じます。


インタビュイーの多くに共通するのが革命家の子女で、自身も長年の忠実な党員、文革で下放され大学再開後すぐに入学してること。
そのため自分たちが祖国を正しい方向に進ませなければという使命感が強い。
ただ親の世代の共産党員が命がけで建国した国なので、今後も共産党の指導のもとで改革を進めるのが大前提、というか他の選択肢は最初から考えたこともなさそう。
いまも中南海で暮らしている人もいて、生活の苦労を知らないエリート老人たちが理想論を語ってるって印象も受けました。
(その枯れて達観した感じもまた良いのですが)

本自体もとても面白いんですけど、著者の吉岡桂子さんの人柄がうかがわれる落ち着いたインタビューにも心を洗われます。
中国で活躍する優秀な日本人ジャーナリストには女性が多いように思えますが、できる日本女性が中国でバリバリ働いてるところにすごく勇気づけられます。


今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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