「漢詩を創る、漢詩を愉しむ」
2013年 02月 22日 |
「漢詩を創る、漢詩を愉しむ」
鈴木 淳次 (リヨン社)

高島俊男先生のご本を読んで、「あ~あ、アタシには一生中国語の音韻は身につかないんだわ・・・」と深い絶望の淵に落ち込んでいたのですが、この「漢詩を創る、漢詩を愉しむ」を読んでちょっと持ち直しました。

「平仄」の説明がとても分かりやすい。
いままでは中国語がネイティブレベルの学習者むけの解説を読んでいたので(《現代漢語》とか『間違いだらけの漢文―中国を正しく理解するために』とか)説明があんなにも難しかったのですね。(ネイティブ向けだから)

この本は中国語がまったく分からない日本人のために「平仄」を説明してあるので、中国語が分からなくても分かるようになっています。(←こういう書き方しかできなくてごめんなさい)

ところで、最初のほうに「漢詩の決まりは、スポーツのルールと同じ」とあって、

決まりさえおぼえれば、漢詩づくりはけつしてむずかしいことではないのです。
「その決まりをおぼえるのが面倒なんだよ」と言う方もいるでしょうが、漢詩の決まりは、「スポーツのルールのようなもの」と考えればよいのです。

「漢詩を創る、漢詩を愉しむ」

そうだよねえ、その通りだよねえ、と思いつつも、なぜそのようなルールになってるのかはこれまで日本人は不問にしてたのではないでしょうか。というか禁断の質問というか。答えを知ってしまったら生きていけないから見ないようにしてきたというか。


この平仄の規則がむずかしいと思って、漢詩づくりに興味があつても、 一歩踏み出せない方々も多いようです。しかし、スポーツでもそうですが、ルールがあるからこそおもしろさもあるし、身につけやすいのです。すこしずつ学んでいきましょう。

【平仄について】―― 「平字」と「仄字」の組み合わせによってリズムを生みだす

古来、多くの詩人たちが、「耳で聞いたり、口に出したときに心地よく、調和がとれている詩」をつくろうと、さまざまな研究や工夫を重ねてきました。そして、「平字」と「仄字」の組み合わせによってリズムを生みだす「平仄」というたいへん重要な規則を確立したのです。
漢詩を口に出して読んだときの音楽的なバランスを図るため、近体詩では、「平字」と「仄字」をどのような順番に並べるのか、また、前後の平仄の配置をどうすればいいのかなど、守るべき規則が細かく、緊密に定められています。




鈴木淳次先生の文章に私が勝手に手を入れてみました。
私の考えるところはこうです。



古来、多くの中国人の詩人たちが、「中国語で耳で聞いたり、中国語で口に出したときに心地よく、調和がとれている中国語の詩」をつくろうと、さまざまな研究や工夫を重ねてきました。そして、中国語の「平字」と中国語の「仄字」の組み合わせによって中国語のリズムを生みだす「平仄」というたいへん重要な中国語の規則を確立したのです。
漢詩を中国語で口に出して読んだときの中国語の音楽的なバランスを図るため、中国語の近体詩では、中国語の「平字」と中国語の「仄字」をどのような順番に並べるのか、また、前後の平仄の配置をどうすればいいのかなど、中国語で守るべき規則が中国語で細かく、緊密に定められています。


・・・しつこかったですね・・・


漢詩(中国語の定型詩)って中国人が「うおお、この音の組み合わせが気持ちええわ~!!!」と感じるように作られていると思うのです。(私は中国人じゃないのでどのくらい気持ちいいのかさっぱり不明)
日本人が日本語で漢詩を作ったり鑑賞したりするときに、いちばん肝心の「音の並びがどえりゃーキモチイイでよ」はすっぽり抜け落ちているわけで、その点(中国人が感じている(らしい)ものすごい快感を指をくわえて見てるだけ)について日本人のみなさんはどのように自分を納得させておられるのであろうか?というのが私が疑問に思っているところなのです。


なんてことを書いていたら本の内容(すごく良いです)について書くスペースがなくなりました。
あらためて書きます。


今日の記事はここまでです。多謝光顧!

[PR]