《現代漢語欧化語法現象研究》
2012年 10月 03日 |


《现代汉语欧化语法现象研究》
贺阳 ( 商务印书馆2008年)

中国語は五四運動以降、西欧言語の影響を受けて大きく変わったそうです。
そんな事情は日本で中国語を学習するときには教えてもらえないので、学校で習う漢文と現代中国語の違いの大きさに混乱しちゃいますよね。言語の変遷についてもちょっとくらい教えてくれればいいのにね。(愚痴)


中国語は「動詞+名詞」の語順と教わったのに、なぜか文中に「名詞+動詞」の語順が出てきて戸惑ったことはありませんか。
「文化交流」は「交流文化」が正しいんじゃないんですか?と老師に食ってかかって「まあどっちでもいいから」といなされたことは?(私だけ?)

なんと古代漢語には「名詞+動詞」の構文はとても少なく、五四運動以降、西欧言語の影響で出てきた新たな構文だったのですって。
古代漢語に登場する「名詞+動詞」の構文というのは

人立而啼(《左傳》)
ブタが人のように立って鳴いた

みたいなのです。あんまり見ませんよね。
他はほとんど官職(「牛羊饗応所」とか)だったそうです。

それで、西欧言語からの翻訳の過程で生み出された語の例が掲載されてるんですけど


air pollution 空气污染
business management 企业管理
cultural interchange 文化交流
physical examination 体格检查
space exploration 宇宙空间探索

第2章 动词、形容词的欧化现象
2.3 “NV”结构的兴起和发展


・・・これは・・・むしろ日本語なのでは・・・?

この本では日本語の影響については全然触れられていませんが、用例には魯迅や郁達夫や陳独秀も取り上げられています。日本留学組の文章は日本語からの輸入語が使われてると考えるほうが自然な気がするんですけど・・・。
いずれにしても外国語の影響だったわけですね。疑問がとけてちょっとスッキリ。


介詞についてもとても面白いことが書いてありました。

語頭に介詞“在”があったりなかったりして「どっちが正しいの!?」と思ったことはありませんか?
もともと漢語で時間詞語を語頭に置く時には介詞は必要なかったのです。

古文では

趙惠文王十六年,廉頗為趙将,...(《廉頗傳》)
今日拒之,事更不順。(《周瑜傳》)

たしかに語頭に介詞はありません。

五四運動以降、西欧言語の影響で本来は不要な“在”が使われるようになり、現在では「使わないとおかしい」ことになったのですね。


五四以来,受英语这种时间表达习惯的影响,汉语书面语中介词“在”的使用范围扩大了,原本处在句首或分居句首而不需要用“在”的时间词语,也常常用上了这个介词,下面这些句子中的时间词语依汉语原有的习惯都是不用“在”的,现在也都用上了。

(1)在这时候,众人也都哄笑起来,...(鲁迅《孔乙己》)
(5)譬如在吃饭的时候,我一见了...(郁达夫《过去》)

第5章 介词的欧化现象
5.3.1 介词“在”用于句首的时间词语




いつも苦しめられている語頭の“在”が五四運動のせいだったとは・・・。
でもこの“在”は口語の会話では使われず、書面語でも使われないケースが多いという指摘が意外でした。使うか使わないかはネイティブの感覚によるのでしょうね。


就目前情况来看,介词“在”用于句首时间词语的现象虽有一定的出现频率,但这一用法在汉语中还不能说十分活跃,它还仅仅是一种书面语现象,在日常口语里人们依然遵循汉语原有的习惯,句首的时间词语是不用“在”的,例如,人们在日常交谈时说“五一那天我们去颐和园了”,而不说“在五一那天我们去颐和园了”;说“昨天晚上我没看电视”,而不说“在昨天晚上我没看电视”。即使是在书面语中,也还是汉语的传统用法占优势,句首的时间词语用“在”的现象并不是很多。



その後の「5.3.2 介词“在”用于存在句句首的处所词语」では“在”を語頭の場所詞の前に置くかどうか解説されてます。これも本来の漢語にはなかった用法なんですね。


あと日本人にはとてもわかりにくい“着”も本来は不必要だったのに五四運動以降(以下略)

もともとは動作性の動詞のあとにつくので

他不停的说着
画儿在墙上挂着

のような使い方。それが


王力认为““着”字本来是由“附着”的意义变来,所以它必须跟在动作性颇中的动词的后面”。一般来说,五四前“着”附着在抽象的、动作性不明显的动词之后的现象是不多见的。五四以来,在书面上,不少没有什么动作性的动词也长航被加上一个“着”,例如。

(1)这就说明着我的工作的切实。(鲁迅《伤逝》)
(2)然而因为这新兴阶级的自身内包含着若干矛盾,...(茅盾《“五四”运动的检讨》)

第6章 连词、助词的欧化现象
6.4.1 “着”使用范围的扩大



そのうちに持続性のない動詞“发生”“产生”などにも“着”がつくようになり、もともと持続の意味が含まれている“存在”にまで“着”をつけるようになったそうです。
さらには“着”をつけられなかった“有”にもつけるようになりました。“有着”を認めるかどうかは学者の間で論議が起きたそうです。確かによく考えるとヘンだ。でもいまは普通に使ってますよね。


と、いろいろ知識が増えて楽しい本でした。
無理だと思うけど日本語訳が出て欲しい一冊です。




日本人学習者はあまり使わないかもしれない“N的V”について。
現代中国語では“N的V”は普通の表現ですが、旧白話ではあまり使わなかったそうです。
五四運動以降、西欧言語の翻訳の過程で編み出された方法だそうです。


如前所述,英语等印欧语严重大量的由动词派生或转化而来的行为名词,他们可以像一般名词那样受定语的修饰。由于汉语缺乏将动词转化为自指性名词的词法手段,五四以来,在翻译过程中,人们只能用汉语的动词去对译印欧语言定中结构中的行为名词,于是“N的V”结构便在汉语书面语中兴起。

第2章 动词、形容词的欧化现象
2.2 “N的V”结构的兴起和发展


「的」の要不要が人によって違うのは、もともと中国語になかった用法をけっこう無理やり輸入したせいでルールが決まってないせいなのかなーと思いました。


今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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