《重見.重建》
2012年 08月 04日 |


《重見.重建》
作者:許芷盈
出版社:三聯(香港)
出版日期:2008年01月26日
語言:繁體中文 ISBN:9789620426759
裝訂:平裝






深水埗の再開発地区、取り壊し予定の建物で暮らす人々を取材した本。

香港好きなら深水埗(サムスイポー)という地名だけで下町の雰囲気が想像できるのでは。
『転がる香港に苔は生えない』(星野 博美)の舞台も深水埗でしたね。金持ちは住んでいない、観光客もあまり来ない、小商いの多い地域というイメージです。

この本に登場するのは老舗の手作り醤油屋さん、ビルの入り口で営業する新聞スタンド、最近めっきり見かけなくなったお祝いの花牌(花飾り)職人など、若者はやりたがらないような仕事を何十年も黙々と続けている人たち。

大陸から来た「自梳女」(一生独身を守ると誓った女性)たちがグループで暮らしている(それもビルの屋上に小屋を立てて)部屋があるんですね。
「自梳女」については映画や小説で見たことしかなく、歴史の彼方の話だと思っていました。彼女たちが今でも香港で暮らしているとは驚きです。


イラストにも写真にも文章にも失われていく香港への愛が感じられる良い本でした。
今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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