「中国・台湾・香港映画の中の日本」
2012年 07月 17日 |
「中国・台湾・香港映画の中の日本」
林 ひふみ (明治大学出版会 (2012/04))

明治大学のサイトより

陳凱歌、張芸謀、侯孝賢、楊徳昌、王家衛‥…。中国、台湾、香港出身で、20世紀末の国際映画祭を席巻した監督たちは、いずれも戦後生まれながら、例外なく日中戦争のトラウマを作品に映し出していた。
そして21世紀。中国の馮小剛、台湾の魏徳聖が生み出した記録的大ヒット作のクライマックスシーンで日本語の歌が流れ、観客の心を癒した。 日本と中国語圏の近現代史を映画によって読み直す。


力作です。
いままで中国・台湾・香港映画を見ててよく理解できなかったことがかなりスッキリしました。

どの章もとても良かったのですが、特に「狙った恋の落とし方。」と「海角七号-君想う、国境の南」についての解説が本当に目からウロコでした。同じ映画を見ても日本人には見えてない部分があるんですね。

「狙った恋の落とし方。」の熊の場面と知床旅情の場面は冗長だし不要なんじゃないの?と思ってました。
中国人にとってはあの場面に重要な意味があったとは全然気づいていませんでした。

「海角七号-君想う、国境の南」も私はとても面白い映画だと思ったのですが、他の(複数の)日本人から「良い映画だけどどうして台湾で大ヒットしたのか分からない」と言われて、そう言われればそこまで大ヒットするような内容でもないような・・・と答えられずにいました。
この本を読んで、自分なりに考えるヒントを得た気がします。そうかそういうことだったのか!とヒザを叩きました。


中国・台湾・香港映画に興味のある方、とくに抗日映画を見てしまってモヤモヤしたものを感じている方にはオススメです。

今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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