「中国共産党 支配者たちの秘密の世界」
2012年 08月 11日 |
「中国共産党 支配者たちの秘密の世界」
リチャード・マクレガー (著), 小谷まさ代 (翻訳)
草思社 (2011/5/25)

ちょうどこの本を読んでいるときに「アモイ事件(遠華密輸事件)」の判決のニュースと、陳光誠さん出国のニュースが報じられていました。(読んだのはかなり前です)

中国:アモイ事件首謀者に無期判決 汚職疑惑に幕引き
中国:人権活動家の陳光誠氏、米に向け出国

現代中国のことは分からないことだらけですが、私にとってその中でも理解不能なのが、それまで経済界でもてはやされていた企業家が突然贈賄や密輸で逮捕される事件と、人権運動弁護士や活動家が軟禁されたり逮捕される事件。
普通の中国人と話をしていると「中国には言論規制はない。何を言っても大丈夫」「中国人はお金儲けが好きだからお金を儲ける人が偉い」って感じなのに、なぜ突然逮捕される人がいるの・・・?と線引きの根拠が全然分かりません。

この本にはそのあたりも解説されていてとても勉強になりました。中国ではすべてに「党の判断」という視点が加わるのですね。
「中国共産党」という手に取りにくいタイトルですが、内容は中国社会全般に渡っていて、一見無関係そうな事項のつながりが見えてくる良書でした。現代中国に興味のある人にはきっと役立つと思います。


第8章で紹介されている《墓碑-中国六十年代大飢荒紀実》(楊継縄)という本は読みごたえがありそう。日本語訳が出ればいいのに。


今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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