“固定格式” 《HSK語法点速記速練》
2012年 05月 16日 |
《HSK語法点速記速練》(北京語言大学)は旧HSKの語法の解説書なんですが、やってみるとけっこう面白く役に立ちそうです(記憶が持続すれば、ですけど)。

HSKってどうしてこんなに変な単語が出題されるのかと疑問に感じていましたが、この本に書いてあった(というかどこにでも書いてある)

答え→「HSK語法大綱に載ってるから」

この本によると旧HSKの語法大綱(丁級)には離合詞が16個載ってる(た)そうです。見たこともない離合詞ばかり・・・。他に(丁級)成語は92個ある(った)とか、最早不要だけど有益な情報も。見たことない成語ばかりでした。どこで使うんだろう。


解説中の“固定格式”は良い解説でした。試験を受けなくても読んで良かった。
まとめて説明のあるテキストをあまり見たことがないのでとても参考になりました。


以下、適当な日本語訳をつけながらメモ。
(適当に書いたので学習に利用する方は自分で辞書を引いてくださいね)



■<似・・・非・・・>
前後に一音節の名詞、形容詞、動詞を入れ、「似ているが似ていない」ことを表す。
似懂非懂/似雪非雪


■<一・・・二・・・>
二音節の形容詞の二つの語素の前に加えて強調を表す。
一干二净(一点儿也不剩)/一清二楚(非常清楚)/一青二白(非常清白)

■<一・・・不・・・>
後ろはそれぞれ単音節の名詞と動詞で、強調を表す。
一毛不拔(一根汗毛都舍不得拔)/一尘不染(一点儿灰尘也没有)/一言不发(一句话也不说)

■<有・・・有・・・>
1.それぞれ反対の意味の名詞か動詞の前で「・・・だけでなく・・・もある」を表す。
有声有色(表现得非常鲜明)/有利也有弊(既有好处,也有坏处)/有始有终(不能做一半就不做了)

2.それぞれ同じ意味の名詞か動詞の前で強調を表す。
有条有理/有血有肉(生动,真实)/有哭有笑

■<半・・・半・・・>
それぞれ反対の意味の語の前で相反する状態や性質が同時に存在することを表す。
半信半疑/半推半就/半实半虚

■<不・・・而・・・>
ある条件や原因がないのに結果が生じることを表す。
不辞而别/不约而同(没有约定,却有了共同的行动)/不谋而合(实现没有商量,想法却是一样的)

使い方の例(こんなところで権様のキャプチャが再利用できるとは)
孫權:什麼?劉備攜吾妹不辭而別了?



■<可・・・可・・・>
・・・の価値があり・・・の価値があることを表す。
可歌可泣(形容事迹英雄悲壮,令人感动)/可喜可贺/可敬可爱

使い方の例
孫權:公瑾心繫大局,可喜可敬啊。啊?



■<千・・・万・・・>
1.非常に多いことを表す。
千军万马/千言万语/千呼万唤/千变万化/千辛万苦/千差万别/千秋万代/千山万水

鲁肃:好在千言万语也不如实话管用啊。


2.強調を表す。
千真万确/千难万难

■<三・・・五・・・>

1.回数が多いことを表す。
三番五次(表示多次)/三令五申

2.
意味が近い量詞の前であまり大きくない概数を表す。
三年五载

■<一・・・而・・・>
それぞれ二つの動詞の前で、最初の動作がすぐに結果を生むことを表す。
一望而知/一哄而散/一扫而光

■<七・・・八・・・>
二つの名詞か動詞の前で数が多く
七嘴八舌(人多言杂,说个不停)/七上八下(心神不定)/七手八脚(动作不一致)

■<连・・・带・・・>
1.前と後ろの両方を含むことを表す。
连书带本都丢了。/连洗澡帶理发一共用了两个小时。

2.二つの動作が同時に発生することを表す。
连滚带爬(走某个过程非常不容易)/连说带唱/连哭带叫

■<前・・・后・・・>
1.二つの出来事、行為が空間または時間上において一つが先、もう一つが後に起きる。
前赴后难(前边的人上去了,后边人紧紧跟上)/前呼后拥

2.動作が前に向かい、後ろに向かうことを表す。
前仰后合

■<有・・・无・・・>
1.前者だけがあり後者がないことを表す、一種の強調。
有口无心(心直口快)/有益无害/有头无尾

2.前者があり、後者がないことを表す。
有增无减

3.前者があれば後者がなくてよいことを表す。
有备无患/有恃shì无恐(因为有仗恃而不害怕)

4.あるようでないことを表す。
有意无意

■<无・・・无・・・>
“无”はそれぞれ二つの意味が同じか似た語の前にあり、ないことを強調する。
无法无天/无影无踪/无缘无故/无穷无尽/无依无靠

■<非・・・非・・・>
二つの意味が関連するか近い単音節の名詞の中間に用いて「・・・でなく・・・でもない」ことを表す。
非驴非马(强调什么都不是)/非亲非敌

■<一・・・一・・・>

1.それぞれ同類の名詞の前に用い、全てであることを表す。
一言一行/一生一世/一心一意

2.それぞれ同類の名詞の前に用い、数量が極少ないことを表す。
一针一线/一草一木

3.それぞれ同類の動詞の前に用い、動作が連続することを表す。
一扭一歪

4.それぞれ相反する動詞の前に用い、両方面の行動が協力して、または交互に起こることを表す。
一唱一和/一问一答

■<・・・头・・・脑>
1.同じ動詞または形容詞を入れて、「・・・の様子」を表す。けなす時に使う。
探头探脑(不断探头看,偷看)/贼头贼脑(举动鬼鬼祟祟)/呆头呆脑(迟钝的样子)/鬼头鬼脑(行动鬼祟)

2.同じ名詞を入れて、「・・・の様子」を表す。褒める時に使う。
虎头虎脑(小孩健壮憨厚的样子)

■<大・・・大・・・>
それぞれ名詞、動詞、形容詞の前で規模が大きい、程度が甚だしいことを表す。
大吃大喝/大喊大叫/大鱼大肉/大红大绿

■<东・・・西・・・>
意味が似た動詞または数量しを入れて、「こちらで・・・あちらで・・・」を表す。
东奔西走/东藏西躲/东走西看/东一句,西一句

■<爱・・・爱・・・>
どれを選んでも適当であることを表し、発話者の不満やどうでもいい態度を表す。否定にのみ使われる。
爱理不理/爱去不去/爱听不听/爱吃不吃


で、その「HSK大綱」というのは教育部のサイトにでも掲載されてるのかと思ったら書籍を販売しているようです。ガッチリ儲けてまんな。
新HSK大綱をネット書店で見たら60元と強気のお値段がついてました。しかも各級別。おそらく各級にはその級の大綱しか載ってないのではと予想します。上級の範囲を知りたいならすべての級を揃えないといけないのでしょうか。


今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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