《刀尖》 音読教材
2013年 03月 22日 |
(書くだけ書いたけど敏感すぎる話題な気がして雪蔵に入ってました。
ネタ切れにつき敢えて放出)



《刀尖:刀之阳面》 麦家


ドラマ《刀尖上行走》の原作小説。
テレビドラマも起伏のない展開だったのですが、小説はさらに平坦だった・・・

国民党の南京政府で働く主人公(実は重慶政府のスパイ)が、日本軍の恐ろしい計画を阻止しようと活躍するストーリーなのです。
でもスパイ大作戦はほとんどなく、大部分は男主役が4人の女に翻弄される場面。
恋愛小説なのか?(女ごころのよく分からない主人公が振り回されてるところはなかなか楽しいのですが)


笑ってしまった場面。
男主役を共産党員にしようと働きかける人物がいて、その人が持ってきたチョコレートの箱を開けると、チョコの下に「共産党宣言」が・・・。
越後屋、おぬしもワルじゃのう。


ラスト近く、男主役は新聞で国民党軍が共産党軍をだまし討ちにしたという記事を読んで国民党軍に失望し、その場で共産党に入ってしまうのです。
かりにも諜報員なのに新聞の記事をすべて鵜呑みにするって一体・・・!?裏とか取らないの?


キャラクターの描写がかなり雑です。
国民党政府と国民党に忠実という設定の主人公なのに
「共産党軍は追い詰められて自衛のために立ち上がり」
「壮烈な犠牲を出した」
「蒋介石は共産党軍を反乱軍と誣告した」
と共産党のプロパガンダみたいな言葉遣いなんです。
中国人作家は普段から共産党の宣伝文ばかり読まされてるので感覚が麻痺してるのだろうか・・・


あまりにも人物描写が浅くて悲しい。
ドラマもアホみたいだったけど、人物描写は小説よりマシでした。
中国amazonの書評を読むと低評価の人たちは「麦家は変わってしまった」と書いてるので、昔はもっと面白かったようです。


数ページごとに「グイズ」とか「リーベンゴウ」と書かれている本を音読するのは辛かった・・・何の罰ゲーム(自分で選んだからしょうがない)


今日の記事はここまでです。多謝光顧!

[PR]