《譲子弾飛》 DVD鑑賞
2012年 01月 23日 |
d0127061_22585148.jpg『三国志英傑伝 関羽』( 原題《関雲長》)の姜文を見て、《讓子彈飛》のDVDを買ってあった(1年前に)ことを思い出し、鑑賞してみました。

ものすごおおおおおおおおく面白かった。
中国映画にこんな面白い作品が撮れるとは思ってなかった。いままでバカにしててすいません>中国映画

ストーリーもアクションも面白かったし姜文も葛優も周潤發も三人とも素敵だったし陳坤はアホの役でも美しかったし、セリフが大爆笑の連続で、最盛期の馮小剛なみに笑える。叩きすぎてヒザが痛い。


それなのに、さっぱり分からなかった。一秒一秒ぜんぶが分からなかった。
いったい何が何を意味しているのか?

馬の引く列車がマルクス・レーニン主義(馬列主義)の暗喩だとかネットにあるけど、じゃあ鵞鳥が50羽というのは何か?もしや鵝(é)は蔡鍔(è)将軍のことだとでも言うのか?
親より大きい八歳の息子は八路軍の暗喩だとでも?

山賊の仮面が麻雀牌の理由は?死んだ部下が「六番目」の訳は?太鼓の意味するものは?
水を踏んで県城へ入っていく場面は何を象徴してるの?
最初から最後まで「?」の連続でした。




中国ではどんな発言も芸術も政治的な意味があると解釈されちゃいます。それで映画も検閲されます。この作品は検閲を上手くくぐり抜けて政治的批判をしていると評されてますが、本当はまったく体制批判じゃないのかも知れません。

でもどうせ政治的比喩と思われるんだし、批評家が勝手に解釈できるように意味深な場面を撒き散らしとこう、というだけのことなのかも・・・とも思えます。それともやっぱり批判なのか?と堂々巡り。

それでも、あまり深く考えず娯楽作品として見ても本当に面白いので、日本でもぜひ上映してもらいたいものです。
《太陽照常昇起》の難解さに挫折した人(私)でも大丈夫です。



<政治的比喩とは無関係に単に分かんなかったところ>

「黛玉晴雯子」って名前の女性が出てきて「日本式の名前だ」というのですが、いったいどこが!?
紅楼夢の登場人物をくっつけだだけじゃないの???

民国になっても師爺って存在したんでしょうかね。
葛優の髪は辮髪切って伸びた髪形なのか?それともカツラなのだろうか。

姜文の演じる山賊の本名が「張牧之」と聞いた葛優が「いい名前だ、兗州牧、豫州牧。お父上は息子の出世を願ったんだな」と言うんですけど、耳で聞いただけで漢字まで分かるのかしら。慕之とか目之とかいう可能性はないのか。
私は毛沢東の字の潤之を連想しましたが、それは中国でも普遍的現象のようです。しかしその連想は浅はかすぎるそうです。ごめん浅はかで。

「介錯」(ハラキリ自殺の幇助)という単語が普通に使われてました。日本語かと思ってたのにもとは中国語なのか?(←日本語でした)
中国でも通じるの?「介錯」って漢字だけ見ると「紹介し間違えちゃった」みたいな雰囲気だけど。

<どうでもいいけど>

葛優が姜文を「少年得志」と褒めていた。これは本当の褒め言葉だったみたい。

老二がものすごくカッコイイけど声が変と思ったら邵兵だった。しかも台詞が面白い。良い役でした。
邵兵って「スパイシーラブスープ」のカメラマン演じてた人だったのか・・・古い知り合いだったのね(私と)


予告編 
サムネイルの美形が陳坤 眼帯してるのが邵兵



DVDには四川話版予告も入ってて、姜文の四川話がこれまたカッコイイ。
四川では四川バージョン公開だったのでしょうか。



今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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