《啼笑因緣》
2012年 08月 10日 |


《啼笑因緣》
作者:張恨水




《紙酔金迷》 にひきつづき張恨水です。

(ネタバレあらすじ)

杭州から大学入学のために上京してきた主人公が入学準備と称して北京の下町をぶらぶらしてるうちに三人の若い女性と知り合い、それぞれにモテモテにもてる話です。

一人目は街角で歌う芸人(美少女)。二人目は武術の達人の侠女。三人目はリッチなモダンガールとそれぞれ違うタイプの女性たち。
主人公は一人目の美少女歌手を囲って(自分も大学入学前なのに・・・)、女学校へ通わせて将来は結婚しようとするのですが、権力者が彼女に目をつけて無理やり側室にしてしまうの。

美少女はいろいろ理由があってやむなく権力者に嫁いだのに、主人公はお坊ちゃまで人の気持ちのまったくわからんやつなので、彼女は金に目がくらんだと逆恨みするのです。
しかし侠女は捨て置けず、権力者の家に忍び込んで美少女を助けようとするものの、自分自身も権力者に目をつけられてしまう。かっこいい侠女は結婚を承諾したふりをして権力者を暗殺するのです。男前すぎる!!

主人公はいくじなしで、侠女の行為を見て助けるどころか巻き添えになるのを恐れて逃げ出してしまうのです。なんというしょうもない男でしょう。
しかも金目当てで誘拐されたところを侠女に助けてもらったりして、当時の読者はこんな主人公でOKだったのか!?

恐ろしい目になった美少女は頭がおかしくなってしまい(身も蓋もない話だ)、主人公は自分と階級のつりあったモダンガールとくっつくというラストです(たぶん)。


章回小説なので、一章が短く、しかも毎回最後に謎の人物が登場して「この人物の正体は?それは次回をお読みください」で終わるので、ついつい次の章も読んでしまいます。
けっこう面白かったけど主人公をまったく好きになれなかったのでちょっとつらかった。
侠女がめちゃくちゃカッコ良い。


今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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