「中国語のエッセンス」
2012年 01月 08日 |
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「中国語のエッセンス」
遠藤 光暁(白帝社)




内容(「MARC」データベースより)
どのように勉強したらいいかを記した「なまけ者の中国語学習法」、発音のツボを押さえた「発音6講」、文法の根本的原理を素描した「中国語のエッセンス」等を収録。すみずみまで納得した上で学習を進めたい人を手助けする書。


何度読んでも新しい発見のある本。年頭にあたってもう一度読んで見ました。
今回の発見。

間投詞の種類がいろいろ載ってました。便利。

啊á
意外な気持ち、例:“啊,你是日本人?不可能!”「エッ?あなたが日本人ですって?そんなはずはない。」

啊à
納得した時、例:“啊,你就是王先生啊。”「ああ、あなたが王さんですか。」

哎呀āiya
驚き(と時に軽い非難)、例:“哎呀,太好了!”「わあ、よかった!」
“哎呀,你怎么不早说呢?”「おやおや、どうしてもっと早く言ってくれないんだ。」

欸éi
あることを思い付いて相手に呼びかける時、例:“欸,你有家里人的照片吗?”「ねえ、家族の写真持ってる?」

欸ĕi
不満の意、例:“欸,不行。”「おいおい、だめだよ!」

欸èi
応答、例:“吃饭了!”“欸,来了!”「ご飯ですよ!」「はーい!行きます。」
10 間投詞と語気詞


この最後の第4声の欸èiは最近知り合った中国人が多用するのです。
たぶん北方人だと思うのですが、いままでドラマ以外で聞いたことがなかったので、初めて生で聞いたときはものすごくびっくりしました。(声がすごく高いところから落ちてくるんだもん)


語気詞の音の変化について、どっかにまとめて載ってないかなあと思ってたらタイミングよくまとまってました。

このうち“啊”はその前に来る音が何で終わるかにより“呀ya”(a,e,oとiの後)、“哪na”(-nの後)、“哇wa”(-u,aoの後)などの形に変化します。
10 間投詞と語気詞


中国語は母音の前で声門閉鎖が起こるので、韓国語やフランス語と違って、前の単語の最後の音に影響されないと思ってたのですが(たとえば天安門はあくまでtian an men ティエン アン メンで、ティエナヌメンとかに変化しない)、語気詞の場合は変化するんですね。
ってことは母音でも声門閉鎖の起こらない場合があるってことですね。

でも「好」は「好啊」と表記されてることが多い気がする。発音も「hao a」のままで「haowa」に変化してない気がする。

そして今回初めて気がついたのがここ。

それから、“啊”はよく前と切り離して“你一定来,啊!”「必ず来るんだよ、いいかい?」のように言うことがあり、念を押す気持ちが強まりますが、語気詞はふつうその前の音節と連続して発音するものですから、この“啊”は間投詞だとすべきでしょう。それは普通の一声よりも高く発音され、また短く発音し、末尾に喉をつめる音(声門閉鎖音、日本語の促音。「アッ!」の「ッ」のような音)が付きます。
今回お話ししたようなものを自在に使いこなせたら会話がぐっと自然さを増します。
10 間投詞と語気詞


実は私が日本人の中国語レベルの目安にしてるのもこの最後の“啊”で、これを意識せずにごく自然に使いこなしてる人は「うむ・・・達人じゃな」と上級のタグをつけています(勝手に)。
私は恥ずかしいのでちょっと使えないのですが、女性はコン・リーになったつもりでアゴをしゃくりながら横柄に発音してみるとそれっぽくなりますよ。


本当に素晴らしい本なのです。
こういう含蓄のある中国語学習の本はなかなか続きが出ないようで残念ですね。


(おまけ)
こんなに語気詞ばかり気になるのも語気詞の達人の演技を見てるせいなのですが・・・

間投詞“欸ĕi”と“啊”のお手本動画



今日の記事はここまでです。多謝光顧!

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