“今天早上用吸尘器吸地的时。”はヘン?(まいにち中国語応用編 第27課)
2010年 07月 25日 |
今回陳老師はとってもサラっと説明してらっしゃいましたが、この間違いってかなり厄介ですよね。


今天早上用吸尘器吸地的时候,不小心扭的。
Jīntiān zǎoshang yòng xīchénqì xī dì de shíhou , bù xiǎoxīn niǔ de .

今朝、掃除機で掃除をしていたとき、うっかりとひねってしまいました。
日本語で言う「~する時」「~の時」を中国語に訳す場合、“时”は動詞または形容詞フレーズの後に直接つけ、“时候”は動詞または形容詞フレーズの後に“的”を置いてつける、という違いがあります。意味上の区別はありませんが、“~时”は書き言葉的、“~的时候”は話し言葉的です。



日本語と同じく(というかどんな言語でも)中国語にも書き言葉と話し言葉がありますよね。

私が厄介だと思うのは日本語も中国語も漢字を使うこと、しかしその漢字を使った語彙のレベルが同じでないことです。(ヘンな文章・・・)


今回の例だと

<中国語>
时:書き言葉
时候:話し言葉

<日本語>
時候(じこう):書き言葉
時(とき):話し言葉:

おおむね日本語だと「漢字の数が多い方が書き言葉」、中国語だと「漢字の数が少ない方が書き言葉」になってるようですね。
日本人の感覚だと「时候」を使ったほうが正式な気がするのでヘンな感じ。


そして陳老師の説明にもあるように


意味上の区別はありませんが、“~时”は書き言葉的、“~的时候”は話し言葉的です。


この意味に区別がないっていうのが困っちゃうのよー。明らかに違う意味ならまだしも、書き言葉か話し言葉かの違いのだと、どっちを選択すべきか迷う。

たとえば上司に遅刻の言い訳をするときは

今天早上用吸尘器吸地时,不小心扭的。
今天早上用吸尘器吸地的时候,不小心扭的。

どっちを使うべきなのか?裁判で製品(掃除機)の不具合を争う場合は?

そして


“时”は動詞または形容詞フレーズの後に直接つけ、“时候”は動詞または形容詞フレーズの後に“的”を置いてつける、という違いがあります。


これも困る。“的”をつけていいのかどうかの明確な規定ってたぶんないですよね。「時」は一文字だから“的”をつけないのかなと思ったら、そのあとの練習問題で「以前的事,我全都忘了」みたいなフレーズがあって混乱。

こういうつなぎ方を決定するのって語感?っていうの?フィーリング?孔子がそう言ったから?
全部介詞なしで成語みたいにドンドンつないじゃっていいのか、やっぱりどっかに“的”とか“之”とかつけんのかねコレ?と迷います。

こういう疑問が毎日無限に湧いてくるんですけど・・・みなさんはどうですか?


いまちょうど銭鐘書の「囲城」を読み始めたところなんですが、主人公が父親(科挙に合格したインテリ)に書く手紙が文語なんですね。家庭の状況を報告するだけなのに「之乎者也」・・・orz
中国語の広さと深さに溺死しかけです。


7/26追記:

「中国語わかる文法」にこんなのがあったので書いておきます。

「接続成分が必要な連帯修飾語〔定語〕」のところに

「中国語の場合、「形容詞+名詞」で熟語化していなければ、すべて中間に“的”が必要である。朱徳熙は、この点について(略)熟語か否かは外国人には判定しにくいといっている。(略)
やはり熟語化の有無、音節数の制約なども関わりがあり(以下略)」

とあり、
「接続成分が不要な連帯修飾語〔定語〕」のところには

「この文法項目だけではないが、中国語の文法規則は、概して強制的、普遍的ではなく、例えば接続成分“的”が必要か不要か、とすべて明確には分けられず、あってもなくてもよい、という場合が少なくない。」

とこれまた目からウロコなことが。


7/26さらに追記:

吕叔湘は<现代汉语单双音节问题初探>において、中国語では連語を組み立てる場合、音節数が語句の安定性に関与することを多くの用例で明らかにしているが、その中で“的” が音節数の調整に関わる事実を述べている。例えば、2音節語同士を結ぶ場合「名詞+名詞」の例で“塑料鞋底”は連語であるはずだが、“的” で修飾語を結ばず、また「形容詞+名詞」で“详细(的)计划” は同様に連語であるはずだが、“的” を使うことも使わないこともあり、一方、同じ形容詞“详细”でも1音節の名詞に結ぶ場合は“详细的图”のように必ず“的” を使うという。この他にも規則性が見出しにくい面があることを実証的に指摘している。

Ⅴ.品詞 225構造助詞“的”
「中国語わかる文法」


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