“请写黑板好吗?”はヘン? (まいにち中国語応用編 第19課)
2010年 07月 01日 |
「黒板に書いてください」と言いたいのに“请写黑板好吗?”と言ってしまったんですね。
“在”がぬけてます。

しかし今回のキモはここではないと思いました。
“在”を忘れるのは初級の間違いですが、“黑板”のあとの“上”は中級以上でもけっこう忘れてしまいませんか?(私は忘れる)


ネットでの説明



请写在黑板上好吗?

Qǐng xiězài hēibǎnshang hǎo ma ?

黒板に書いてもらえますか。
動作・行為が行われ、最終的に落ち着く場所や方向・位置を表す場合、動詞の前に前置詞“在”をつけます。また、“在”の後に来る場所を表す名詞には、“上/下”、“里/外”など方位・方向を表す言葉をつけなければなりません。



テキストの説明には

ここで注意してほしいのは、“在”の後に来る場所を表す名詞には“上/下”、“里/外”など方位・方向を表す言葉をつけなければならないことです。

坐在椅子上
埋在地下
放在抽屉里
站在门外



"るもんが" の外国語学習日記さんの中国語の方位詞について3つの分類(6月11日)にもありましたが、これは文法教学のカリキュラムにもちょっと問題があると思うんです。

“在”を使う例文で最初に習うのは

A:你住在哪里?
B:我住在东京。

とかではないでしょうか。
これは“在”の位置こそ前にありますが、日本語の「どこに」「東京に」の「~に」に1対1で対応してるので、日本人でも理解は難しくないと思います。

これで“在”はマスターしたと思っていたら、ある日何の説明もなく“坐在椅子上”というのが登場するようになってて、でももう中級なんだから“在・・・上”は分かってて当然よね、という雰囲気なことないですか?(←こんな説明・・・orz)*

でもこの“在・・・上”って日本語と1対1で対応してないんですよね。
そりゃ無理に「椅子の上に座る」と言うこともできますが、普通日本語だと「椅子に座る」ですよね。「地面に埋める」と言っても「地面の下に埋める」とは考えないのではないでしょうか。

日本語だと「~に」だけで済むのに、中国語だと“在”と“上”と両方必要になるというのがなかなか(頭では分かっても)カラダで納得できない。


挂在墙上
放在书架上

などになるとさらに納得できない感がつのってしまう。「壁の上に掛ける」って当たり前でしょう壁の内側に掛けたら忍者屋敷だよ。「本棚の上に置く」って家具の天板の上に乗せるの?ヘソクリ?と違和感がわきあがってくるの。

日本人と中国人って空間のとらえかたにかなり違いがあると思うのですが、そういう日本人にはない感覚をどうやって身につけるか、文法教学はそのための手助けをするツールであってほしいと思います。


“在”には中国語の「世界観」みたいなのが凝縮されてる気がするので、「どうして中国人には世界がそう見えるのか」という点からの説明もほしい。
そのうち“在”をつけられない文章なんてのにもぶつかるわけですし。


外边有很多树。

とかね。



*ちょうど同じ6月号テキストの入門編第5課「图书馆在哪儿?」に“在”が出てきてました。学習者が怖がって逃げないように簡単にしてあるのでしょうが、読んでみてもやはり文法説明が足りない気がします。




前回エントリー
“写俳句是真难的事情”はヘン? (まいにち中国語応用編 第14課)



アタシ細かいこと気にしすぎですね。
でも中国語を勉強してると常にものすご~~~く違和感を感じるんです。
「どーして中国人はこんなふうに考えるんだろう」とそればっかり気になってしまう。何年もモヤモヤしてることがいっぱいあります。
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