「中国世紀末逸聞」
2010年 12月 28日 |
「中国世紀末逸聞」



世紀末といっても19世紀末、清朝のころの話です。
タネ本は「清朝野史大観」だそうですが、固有名詞がなければ、どの時代か分かりません、漢代と言っても唐代と言っても通りそうな話ばかりです。道士が不思議な技をつかったり、役人が横領したり、未亡人が隣の美男子とデキたり。

中国って面白いなあという気持ちにはとてもなれず、数千年も変わらずこんなことやっててアヘン戦争で負けたのね・・・と暗い気持ちで読みました。役人が賄賂取って豪勢な料理を食べる話なんて、21世紀も同じことやってるし。

こんな話が最後にありました。

同じ年の七月のある朝、両江総督であった馬新貽が練兵場で行なわれた射撃訓練を視察している最中、突然おどりでたひとりの老人に、鋭利な短刀で胸をひと突きされて即死するという事件がおきた。この老人は河南省汝南の生まれの張天祥という。

「エピローグ」
「中国世紀末逸聞」
西村 康彦 (筑摩書房)



こりゃ「投名状」のモデルになった「刺馬案」じゃないですか。張天祥って老人だったんですね・・・金城くんの初々しい姿は虚構か。

ところで馬新貽の後任って曾國藩だったと初めて知りました。曾國藩っていろいろ大変だったのねえ。
(wikiの「刺馬案」では殺されたのが「馬新貽」、犯人は「張汶祥」になってる)




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