杜琪峰作品「文雀」  女人心、海底針
2010年 01月 17日 |
今週は「辮髪祭り」のはずだったのに「ジョニー・トー祭り」になってしまった。


「文雀」は米朝一門の話ではなく、義侠心のあるスリの一団がある女性を救うために立ち上がる話です。
スズメかと思ったら文鳥のようですね。(いま文長って変換してくれたパソコンが怖い・・・反骨・・・)


しいたげられた女性を、恋愛感情や金のためではなく、義侠心のために救う男というのはジョニー・トーの映画によくあるパターンですが、いいですね、そういうの。
そういえばラブシーンを見たことない気がするが、ストイックなところも良い。



音楽がまためちゃくちゃ良くて、2008金馬獎最佳原創電影音樂というのもうなずけます。

BGMのパーカッションが、そのまま歩行者信号のシグナルの音に変わるシーンがあって、あの信号の音、私もたぶん何百回も聞いてるのに、あれを音楽だと思ったことがなかった。頭をガーンと殴られたようなショックでした。


映像がスタイリッシュでカッコいいのに、やってることがヘンなのよ。
大勢の人が同時に同じ動作を行なう、というのもジョニー・トーの映画にはよくありますが、カッコいいけどとにかく可笑しい。

初めて「この監督ヘンだなあ・・・」と思ったのは「柔道龍虎房」のときでしたが、大量のスーツ姿の男たちがお互いに黙々と投げ飛ばしあう(柔道だから)シーンに目が点になりました。
「マッド探偵 (神探)」の7つの人格がいっせいに歩くシーンも怖いのにヘンだし、この「文雀」の全員が傘を片手にスリをし合う間違ったイギリス紳士みたいな場面も可笑しすぎ。


いままで林家棟(ラム・ガートン)が怖かった(笑)のが、この映画のおかげで怖くなくなったのも収穫。
香港映画名物「きしょくわるい女装」も久しぶりに見れたし。


ところで林熙蕾が深々とおじぎをする場面が2回ほどあります。最初は「もしかして日本女?」と思いましたが、大陸女性って設定ですよね。なぜおじぎ?
けど、何か違和感があるなーと。よく見ると足をガバっと開いて立ったままおじぎしてるんです。日本人だったら、決してこんなに足を開いておじぎはしないだろう。というかおじぎってヒザを閉じないと出来なくないですか?ヨガのポーズみたい。器用だ。



任達華"文雀"訪問 Interview with Simon Yam on Sparrow

インタビューで任達華が「もちろん脚本がないのはみんな知ってることだし」と言ってて驚きました。
最初の一週間は何の指示もなく自転車乗り回してたそうです。俳優さんってすごいお仕事。


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